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公開日:2025年09月25日  
更新日:2025年09月26日

時事クイズに挑戦!【2025年9月】

最新の時事に関するクイズを掲載します。解答後に表示される解説を授業の合間に話すネタ、関連事項を説明する際の資料などとしてご活用ください。

■日米関税合意■

2025年7月23日、日米両政府はアメリカの関税措置に関して合意に至ったと明らかにしました。関税について間違っているものは、次の①~④のどれでしょうか。

  • ① 輸入品に課せられた関税は、輸出した国の企業や個人が支払い、輸入した国の政府が受け取る。
  • ② 関税には、主に自国の産業の保護や国の税収増加などの役割がある。
  • ③ 日本の関税は、法律に基づいて定められている国定税率と条約に基づいて定められている税率の大きく2つに分けることができる。
  • ④ 条約で定められている税率には、世界貿易機関(WTO)加盟国・地域との協定税率と経済連携協定(EPA)を締結した国との間のEPA税率がある。

正解!

不正解...

正解は① 輸入品に課せられた関税は、輸出した国の企業や個人が支払い、輸入した国の政府が受け取る。です。

輸入品に課せられた関税は、輸入した企業や個人が支払い、輸入した国の政府が受け取ります。

2025年7月23日、日米両政府はアメリカの関税措置に関して合意に至ったことを明らかにしました。日本政府が25日に発表した合意内容の概要資料によると、8月1日から発動するとしていた25%の相互関税が15%に、また、4月から適用されていた自動車・同部品への関税率も27.5%から15%へと引き下げられます。
その一方で、日本企業によるアメリカへの投資を通じて、経済安全保障上重要な半導体、医薬品、鉄鋼などの9分野で強靱なサプライチェーンをアメリカ国内に構築するために連携していくことや、その実現に向けて日本の政府系金融機関が最大5500億ドル規模の出資・融資・融資保証を提供していくことなども取り決められました。また、米国農産物、エネルギー、航空機、半導体、自動車などの分野で、日本による輸入拡大や非関税措置の見直しなども取り決められました。
日本時間の8月7日に、新たな関税率が適用されました。日本政府は合意の際、従来の税率が15%以上の品目は新たな関税が上乗せされず、これまでの税率が維持されるなどと説明していましたが、実際には、従来の税率に一律で15%上乗せされていたりするなど食い違いも出ています。また、自動車関税の引き下げの時期もはっきりと決まっておらず、不透明な状況が続いています。
また相互関税が引き下げられたとはいえ、15%という高い関税率であることから、日本経済への影響が懸念されています。

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■上がり続ける日本の気温■

今年は2025年7月30日から4日連続で気温が40℃を超える地点がありました。気象庁で定められた用語でないものは、次の①~④のうちどれでしょうか。

  • ① 熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上になる夜のこと)
  • ② 真夏日(最高気温が30℃以上の日)
  • ③ 猛暑日(最高気温が35℃以上の日)
  • ④ 酷暑日(最高気温が40℃以上の日)

正解!

不正解...

正解は④ 酷暑日(最高気温が40℃以上の日)です。

酷暑日は気象庁の定める用語ではなく、日本気象協会が独自に定義している、1日の最高気温が40℃以上の日のことです。

近年、夏の猛暑が続いていますが、2025年はさらにこれまでを上回る状況となっています。
気象庁によると、2025年夏(6月~8月)の平均気温は平年値を2.36℃上回り、統計開始(1898年)以降最も高くなりました。また、最も高い記録は3年連続で更新されています。
7月30日には兵庫県柏原(丹波市)で歴代最高気温の41.1℃(静岡県浜松市)を更新する41.2℃を記録。そのわずか6日後の8月5日には群馬県伊勢崎市で41.8℃を観測して記録を更新しました。また、7月30日から8月2日にかけて4日間連続で全国のいずれかの地点で40℃以上の気温となり、最高気温が更新された8月5日には14地点で40℃以上を観測しました。
猛暑の原因としては一般的に、ラニーニャ現象の傾向や、太平洋高気圧とチベット高気圧のダブル高気圧、偏西風の影響、フェーン現象などが挙げられますが、地球温暖化や海面水温の上昇も大きく影響しています。2025年8月、人間活動による地球温暖化やその他の気候変動がどの程度影響しているかを「イベント・アトリビューション」という科学的手法で分析している「極端気象アトリビューションセンター」は、7月下旬の記録的な高温は、地球温暖化の影響がなければこのレベルの高温現象は発生しなかったとする分析結果を公表しました。地球温暖化の影響で、今後さらに猛暑日が増えていくことが予測されています。

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■イチロー野球殿堂入り■

2025年7月27日(日本時間28日)、今年のアメリカ野球殿堂入りの表彰式典が行われ、日本人選手として初めて選ばれたイチローさんがスピーチを行いました。メジャーリーグベースボール(MLB)について間違っているものは、次の①~④のうちどれでしょうか。

  • ① MLBは、アメリカとカナダに本拠地をもつ計30球団で編成されるアメリカのプロ野球リーグである。
  • ② MLBにはアメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)があり、各リーグはそれぞれ3地区(西地区・中地区・東地区)に分かれている。
  • ③ その年の優勝を決めるワールドシリーズで、優勝回数が一番多いチームは、ロサンゼルス・ドジャースである。
  • ④ 日本人選手がMLBに移籍するときには、主に海外FA制度を行使するか、ポスティングシステムを利用する方法がとられる。

正解!

不正解...

正解は③ その年の優勝を決めるワールドシリーズで、優勝回数が一番多いチームは、ロサンゼルス・ドジャースである。です。

ワールドシリーズで優勝回数が一番多いチームは、ニューヨーク・ヤンキース(27回)です。ロサンゼルス・ドジャースは2024年の優勝チームで、大谷翔平選手らが所属しています。

2025年7月27日(日本時間28日)、今年のアメリカ野球殿堂入りの表彰式典が行われました。イチローさんは、自身の野球人生を振り返り、喜びと感謝を伝える内容を英語でスピーチし、MLBにおける日本人選手の先駆けともなった野茂英雄さんに対する感謝も述べました。
アメリカ野球殿堂入りは、MLBなどで際立った成績を収めた選手や監督、審判、野球界の発展に大きく寄与した人物の功績をたたえる制度です。
イチローさんは、1992年から2000年まで日本プロ野球(NPB)のオリックス・ブルーウェーブ(現在のオリックス・バファローズ)で活躍し、2001年にシアトル・マリナーズに入団しました。2001年にア・リーグの最優秀選手(MVP)と新人王を受賞し、2001年から2010年まで10年連続でゴールドグラブ賞を受賞したほか、10年連続200安打も記録しています。2012年のシーズン途中にシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースに移籍し、その後マイアミ・マーリンズ(2015年から2017年)を経て、2018年から再びシアトル・マリナーズに所属し、2019年に現役を引退しました。アメリカ野球殿堂入りの投票では、全米野球記者協会(BBWAA)に所属する在籍10年以上の記者による投票が行われ、394人のうち、393人がイチローさんに投票しました。

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※執筆:NPO現代用語検定協会

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