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「クラスでレクリエーションをしたいけれど、どんなものがいいのか悩んでいる」
「みんなが楽しめる遊びを知りたい!」
そんなふうにお悩みの先生方も多いのではないでしょうか。
教室内で取り入れられるレクリエーションは、雨の日や休み時間にもぴったりです。この記事では、小学校でおすすめの手軽なレクリエーションをご紹介します。先生もいっしょに楽しみつつ、クラスの絆を強めるためにも取り入れてみてくださいね。
教室でできる遊び9選
教室内で楽しめるレクリエーションのなかでも、身体を使った遊び、頭を使った遊び、創造力を育む遊びの3カテゴリーに分けて9つの遊びを紹介します。これらの遊びを組み合わせて「室内運動会」というイベントにするのも盛り上がるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
ただし、室内レクリエーションを実施する際は怪我に十分注意してください。机や椅子の配置に気をつけ、走る際はぶつからないよう十分なスペースを確保しましょう。
身体を使った遊び
教室内でも、工夫次第で身体を使った遊びを取り入れることもできます。以下、運動能力だけでなく協調性も育めるレクリエーションを4つご紹介します。
椅子取りゲーム
参加者数より1つ少ない椅子を円形に並べ、音楽に合わせて歩きます。音楽が止まったら素早く椅子に座ってください。座れなかった人は脱落し、次のラウンドでは椅子をさらに1つ減らします。最後まで残った人が勝者となるゲームです。
バリエーションとして、椅子に座る代わりに指定されたポーズを取るバージョンも盛り上がるのでおすすめです。たとえば「カエルのポーズ」「木のポーズ」など、子どもたちにも身近な動物や自然をテーマにしたポーズを取り入れると、楽しく体を動かせます。
フルーツバスケット
参加者全員に果物の名前(りんご、バナナ、オレンジなど)を割り当てます。真ん中に立った人が果物の名前を言ったら、その果物の名前を持つ人は席を交換してください。「フルーツバスケット」と言われたら、全員が移動しなければなりません。
このゲームは、果物以外のテーマ(動物、国名、職業など)で行うこともできます。学年に合わせてテーマを変えるのもおもしろいでしょう。
ジェスチャーゲーム
お題を体で表現し、何を表しているかを他の人が当てます。ジェスチャーゲームをより盛り上げるために、以下のようなアレンジもおすすめです。
- チーム対抗戦で行う…クラスを2つのチームに分け、交互にジェスチャーを行い、正解数を競います。
- 制限時間を設ける…1分間など、時間制限を設けることで緊張感が生まれ、より盛り上がります。
バランスゲーム
バランス感覚を養う遊びです。たとえば、以下のようなチャレンジをしてみましょう。
- 片足立ち…誰が一番長く片足で立っていられるか競います。
- 本バランス…頭に本を乗せたまま歩けた距離を競います。
- 線の上を歩く…床に引いた直線の上をまっすぐ歩けるか挑戦します。
学年によっては、体育の授業内で行ってもよいでしょう。
頭を使った遊び
頭を使った遊びは、教室という限られた空間でのレクリエーションにピッタリです。子どもの年齢や学習レベルに合わせて難易度を調整しやすい点もメリットです。子どもたちの年齢やクラスの実態に合わせてアレンジしてみてください。以下、3つのレクリエーションを紹介します。
なぞなぞ大会
なぞなぞは、楽しみながら子どもたちの語彙力や考える力を伸ばせる遊びのひとつです。なぞなぞ大会を盛り上げるためのポイントは以下の通りです。
- テーマ別(動物、食べ物、学校生活など)にたくさんのなぞなぞを出題する。
- チーム対抗で行い、正解数を競う。
- 児童たちに事前になぞなぞを考えてきてもらう。
クイズ王決定戦
さまざまなジャンルのクイズを出題し、チャンピオンを決める大会です。競争心も刺激しつつ、子どもの一般知識を広げられます。クイズ王決定戦を盛り上げるポイントは、以下の通りです。
- 早押しクイズにする…クイズを楽しみつつ、反射神経や瞬発力も鍛えられます。
- 難易度別に点数を変える…簡単な問題は1点、難しい問題は3点など、点数に差をつけることで戦略性が生まれます。
- チーム対抗にする…クラスを2つのチームに分けて交互にクイズを出し合うことで、チームワークを育めます。
〇×クイズ
教室の両端を○と×のエリアに分け、質問の解答のほうに移動するゲームです。全員が参加でき、楽しみながら知識を確認できます。
〇×クイズを盛り上げるためのポイントは以下の通りです。
- 難易度を調整し、全員が参加できる雰囲気づくりをする。
- ○なら跳ねる、×なら座るなど、身体を動かす要素を取り入れる。
創造力を育む遊び
創造力を育む遊びは、子どもの想像力や表現力を伸ばすのにぴったりです。楽しみながら創造力を育む機会を作ることで、楽しく活気のある学習環境づくりにもつながるでしょう。以下、2つのレクリエーションを紹介します。
お絵かきリレー
テーマに沿って順番に絵を描き足していくゲームです。子ども自身の表現力を刺激するだけでなく、相手の考えを想像しつつ、自分のアイデアを展開する力を養います。
お絵かきリレーのやり方
- グループで1枚の紙を回し、順番に絵を描き足す。
- 黒板に書く場合は、クラス全体で1つの絵を完成させる。
- 制限時間内に書ききれなかった人は脱落、最後まで残った人が勝ち。
リレーでおはなしづくり
参加者が順番に物語を続けて作っていくゲームです。
おはなしづくりを盛り上げるアレンジアイデア
- キーワードを指定する…たとえば「宇宙」「冒険」「友情」などのテーマを設定し、そのキーワードを必ず使います。
- 絵を描きながら物語を作る…視覚的な要素を加えて、おはなしの世界を広げやすくします。
- 時間制限を設ける…各自30秒以内に次の展開を考えるなど、ゲーム性を高めます。
自由な発想を褒め、認め合う雰囲気づくりが大切です。個性的な表現を楽しむ環境をつくりましょう。
学年別のおすすめ遊び
小学校では学年によって発達段階が大きく異なるため、それぞれの年齢に適した遊びを選ぶことが大切です。ここでは、低学年・中学年・高学年それぞれに向けたおすすめの遊びをご紹介します。
低学年向け
低学年の子どもたちは、体を動かすことが大好きで、想像力も豊かです。この時期には、楽しみながら基本的な運動能力や社会性を身につけていきましょう。以下の遊びは、簡単なルールで楽しめるため、集中力が持続しやすく、クラス全体で盛り上がれます。
動物まねっこゲーム
動物の動きや鳴き声を真似て、なんの動物かを当てるゲームです。
遊び方のアレンジ例
- 動物カードを引いて演じる…カードに書かれた動物になりきって演じ、他の児童が何の動物かを当てます。
- グループで協力して大きな動物(象など)を表現…複数の児童で協力して、大きな動物を表現します。これにより、チームワークも養えます。
色探しゲーム
指定された色のものを教室内から探すゲームです。
遊び方のアレンジ例
- 複数の色を組み合わせて指示する(「赤と青」など)
- 色と形を組み合わせる(「丸い青いもの」など)
たけのこにょっき
「1ニョッキ」「2ニョッキ」「3ニョッキ」……と言って、合わせた手を上げるゲームです。
ルール
- 全員で円になって座り、スタート。
- じゃんけんなどで始める人を決め、その人から時計回りに進めます。
- 「1ニョッキ」と言って両手を合わせて上に上げます。次の人は「2ニョッキ」、その次は「3ニョッキ」と続けていきます。
- 他の人と同じタイミングで手を上げてしまった場合や、間違えてしまった場合はアウトです。
中学年向け
中学年になると、複雑なルールや協調性が求められる遊びを楽しめます。論理的思考力や創造性、チームワークを育めるレクリエーションを紹介します。
言葉連想ゲーム
提示された言葉から連想される言葉を素早く言うゲームです。このゲームは、語彙力と瞬発的な思考力を鍛えるのに効果的です。
遊び方のアレンジ例
- しりとり形式で行う…通常の連想ゲームにしりとりのルールを組み合わせます。
- テーマを決める…季節、食べ物など特定のテーマに沿って連想することで、知識の幅を広げると同時にカテゴリー分類の能力も育てられます。
ペーパータワー
グループでA4用紙を使って高いタワーを作るゲームです。制限時間内に最も高いタワーを作ったチームの勝利となります。テープや糊は使用禁止、紙を折ったり丸めたり、切ったりするのは可能です。
遊び方のアレンジ例
- 紙の枚数制限を設ける…限られたリソースのなかでどのように高さを出すか、工夫を促します。
- タワーの高さと安定性の両方を競う…高さだけでなく、バランスの取れた設計を考えさせます。
影絵クイズ
スクリーンに物や人の影を映し、その影がなにを表しているか当てるゲームです。
遊び方のアレンジ例
- 体で文字や数字を表現する
- 複数人で協力して大きな影絵を作る
高学年向け
高学年になると、問題解決能力、そして自己表現力を生かした遊びができるようになるでしょう。以下、高学年の子どもの知的好奇心を刺激し、より複雑なプロセスを楽しめるレクリエーションを紹介します。
ミステリーゲーム
与えられた情報から推理して答えを導き出すゲームです。個人で解決するパターン、グループで協力して解決するパターン、どちらでも楽しめます。ミステリーゲームの問題は本やネットから手に入れられるので、クラスにあったものを探してみてください。
ルール
- 教師が用意したミステリー問題を子どもたちに提示します。
- 子どもたちは与えられた情報を分析し、推理を重ねて答えを導き出します。
クリエイティブライティング
制限時間内に、与えられたテーマや単語を使って短い物語を書くゲームです。
遊び方のアレンジ例
- リレー形式で物語を作る…グループやクラス全体で一つの物語をつくります。
- 書いた物語を元に即興劇を演じる…書くだけでなく、演じることで表現力をさらに高めます。
どの学年でも『楽しさ』を最優先に。子どもたちの反応を見ながら、柔軟にアレンジしましょう。
遊びを盛り上げるためのポイント3つ
教室でのレクリエーションを成功させるには、運営方法も重要です。ここでは、遊びをより楽しむためのポイントをご紹介します。
ルールがわかりやすく、公平に楽しめる遊びを選ぶ
レクリエーションを成功させる第一歩は「すべての参加者がルールを理解し、公平に楽しめること」です。以下の点に注意しましょう。
1.ルールを見える化し、全員がわかっていることを確認する
- 黒板やホワイトボードにルールを書き出す
- イラストや図を使って、視覚的にわかりやすく説明する
- 理解度を確認するため、子どもが質問する時間を作る
2.公平なジャッジのための基準を作っておく
- 勝敗の判定基準をわかりやすく作る
- 必要に応じて、中立的な審判役を設ける
- 判定に迷う場合の対処方法をあらかじめ決めておく
3.必要に応じてルールを調整し、全員が楽しめるようにする
- 子どもの反応を見ながら、ルールを簡略化や複雑化する
- 特別な支援が必要な児童がいる場合、参加しやすいようにルールを調整する
- 遊びの途中でも、より楽しくなるようなルールの変更を提案する
チーム分けの工夫をする
チーム分けは、遊びの公平性と楽しさに大きく影響します。
以下のポイントを押さえましょう。
1.偏りのない方法でチーム分けをする
- くじ引きや番号札を使用する
- 誕生日や出席番号など、客観的な基準でチーム分けをする
- ランダムなグループ分けアプリを活用する
2.能力差を考慮し、バランスの取れたチーム編成を心がける
- 運動能力や学力など、さまざまな観点からバランスを取る
- リーダーシップのある子どもを各チームに分散させる
- 特別な配慮が必要な子どもがいる場合、サポートできる編成を考える
3.定期的にチームを変更し、さまざまな人と交流する機会を作る
- 遊びごとにチームを変える
- 途中でチームの再編成を行う
- 異学年交流の機会を設ける
適度な競争を取り入れる
競争は子どものモチベーションを高めますが、いきすぎた競争は逆効果になることもあります。競争を取り入れる場合には、以下のポイントに注意しましょう。
1.勝敗だけでなく、協力や創意工夫を評価する項目を設ける
- チームワークや独創性にポイントを与える
- 「ベストアイデア賞」など、多様な評価基準を設ける
2.タイムアタック形式を取り入れる
- 個人やチームの記録更新にチャレンジする時間を作る
- 時間制限を設けることで、緊張感と集中力を高める
3.チーム対抗戦とすることで、協力する喜びを感じられるようにする
- チーム内での役割分担をし、全員が参加できるようにする
- チーム内で励まし合いや協力をする雰囲気づくりをする
遊びの途中で”ひと工夫”を加えることを忘れずに。突然のボーナスポイントやチーム入れ替えなど、予想外の展開を入れることで最後まで盛り上がります!
教室内遊びの多様性と可能性を追求しよう!
この記事では、小学校の教室で実施できるさまざまなレクリエーション活動を紹介しました。
今回ご紹介した遊びやポイントを参考に、自分のクラスや児童の特性に合わせてアレンジしてみましょう。教室内遊びの可能性は無限大です。子どもたちと一緒に、楽しみながら学び、成長できる環境づくりをしてみてください。
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