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公開日:2025年03月14日  
更新日:2025年03月04日

生きた英語を身につけ、積極性を育む オンライン英会話の可能性

英語教育に力を入れていることで知られる、埼玉県飯能市の聖望学園中学校。「生きた外国語の能力を持つ」ことを目標に、授業にオンライン英会話「KYO-KAI OnE」を導入しています。

聖望学園中学校がオンライン英会話を導入したのは2023年度のこと。導入から約2年が経過した今、授業の様子はどう変わり、生徒や先生はどのような変化を実感しているのでしょうか。英語科の中根好先生、北村恵理先生、荒井大希先生にお話をお聞きしました。

中根 好先生
北村恵理先生
荒井大希先生

学習内容を“生きた英語”として実践するために

—— まずは、貴校における英語教育の特色をお聞かせください。

中根先生:英語に関しては習熟度別にクラスを分け、リスニング、ライティング、リーディング、スピーキングのそれぞれの技能を育てるための授業を行っています。なかでも特徴的なところとしては、与えられたテーマに沿ったグループディスカッションをするSpeakingテストと、ネイティブ教員と一対一で行うInterviewテストの実施ではないでしょうか。

北村先生:聖望学園中学校の教育目標のひとつは、生きた外国語の能力を持ち、国際感覚にあふれた世界人を育てること。そのためには単語や文法の習得だけでなく、実際に会話をすることが不可欠です。習熟度の確認と合わせた英会話の実践機会として、Speakingテストは3年生、Interviewテストは1・2年生を対象に、十数年前から取り入れています。

生徒自身の端末でネイティブの先生とマンツーマン授業を受ける

—— 長く英語教育に注力されるなか、貴校では2023年度からオンライン英会話を授業に導入されています。導入のきっかけや目的はどこにあったのでしょうか?

中根先生:かねてからSpeakingテストやInterviewテストを実施していたものの、テストの形式を採ると、どうしても機会が限られますよね。どちらに関しても前期と後期の年に2回、半期に学習した内容の総まとめとして実施しています。

北村先生:そこから前進して、より頻繁にネイティブの方と会話をする機会を設けられたなら、生徒たちは授業内容を生きた会話として復習できます。そして、学んだ文法を会話として実践できることは、生徒たちの積極性を育むことにもつながるのではないか、と。

荒井先生:とはいえ、ネックになるのが人的リソースです。会話学習のためにはマンツーマンの形式が必要になり、私たちのような英語教師やネイティブ教員だけではリソースが足りません。そこで、オンライン英会話というサービスに着目したわけです。

—— 貴校が導入されているのは、ネイティブスピーカーと完全マンツーマンの英会話ができる「KYO-KAI OnE」。数あるサービスから、こちらを選んだ理由は何だったのでしょう?

中根先生:オンライン英会話のサービスと合わせ、新学習指導要領に対応した問題集が発行されていること。その問題集に沿ったレッスンを受けられること。この2点が大きな決め手になりましたね。実際に話すことが大切な一方、文法の習得は英語教育の重要な基礎。「KYO-KAI OnE」なら授業で学んだ内容に沿いながら、その復習として英会話を実践できます。

北村先生:それにサービスのトライアルをしたときに感じたのが、講師の皆さんの質の高さです。講師の方々がしっかりと問題集の内容を把握してくださり、問題集に沿った進行を徹底してくださいます。しかも、生徒への寄り添い方もお上手。英語での会話につまずいても朗らかな表情を崩さず、時には簡単な日本語も交えながら、生徒の背中を押してくれるんです。

荒井先生:講師の皆さんの対応や表情はもちろん、レッスン画面に表示される拍手や100点のイラストもいいな、と感じましたね。英語を苦手とする生徒もいるため、子どもを萎縮させない仕組みはとても大切です。同時に問題集に沿った会話とは別にフリートークにも対応いただけるため、生徒のやる気を後押しすることもできるな、と。

生徒の自信を育めるのはマンツーマンだからこそ

—— では、実際の授業にどう「KYO-KAI OnE」を取り入れ、生徒の皆さんはオンライン英会話の授業とどのように向き合っているのでしょうか?

中根先生:基本的には、定期試験終了後に取り入れるようにしています。これは導入を検討していた当初の想定どおり、授業内容を復習し、会話として生かすためです。それに定期試験が終わると長期休みはすぐそこ。生徒もちょっぴり浮つきがちになりますが、そうした時期にオンライン英会話が授業のアクセントになり、良い刺激になっています。

北村先生:タブレットを前に、海を隔てた遠くの国にいる人と英語で会話をする。一昔前では考えられないような取り組みですよね。でも、さすがはデジタルネイティブ。生徒たちに大きな戸惑いは見られず、すっと自然に入り込めた感があります。

荒井先生:たとえ英語が苦手であっても、英語を話すことに憧れを持つ生徒は多くいます。今は英語を話せる保護者も少なくないため、その影響かもしれません。オンラインでの会話に慣れている世代であることはもちろん、英語を話す緊張よりも英語を話せることへの憧れが勝ると言いますか、みんな、生き生きと授業を受けています。

中根先生:オンライン英会話の授業は1回25分。その間、私たち教師は見守ることを徹底し、よほどのことがない限り、口出しはしないようにしているんです。そのため、生徒たちは25分間みっちりと英語に向き合うことになり、なかには「先生、疲れちゃったよ」と話す子もいます。でも、これはエネルギーを使った証拠、頑張りの証ではないでしょうか。

北村先生:もちろん、「楽しい」「うれしい」という声も多くあります。これはやはり、講師の皆さんのおかげですね。問題集に応じた会話の一つひとつに対して、丁寧に褒めてくださるんです。それが可能なのは、マンツーマンの英会話だからこそ。教壇に立ちながら、複数の生徒に教えるスタイルでは、なかなかできることではありません。

荒井先生:褒められることが自信になる。これにはやはり、中根先生が話されたオンライン英会話を取り入れるタイミングも影響していると感じています。いきなり会話に挑戦するのではなく、学習した内容を生かす。だから話せるし、自信になる。反対に学習内容が定着していない状態で会話をさせてしまっては、生徒に失敗体験を植え付けかねません。

生徒の新たな一面を引き出すオンライン英会話

——学習内容を振り返り、生徒の自信を育むオンライン英会話。すると、「KYO-KAI OnE」に対する先生方の評価はいかがですか?

北村先生:生徒の自信を育める。当然ながら、これは教師の立場としても非常に喜ばしいことです。同時にオンライン英会話の授業を通じ、生徒の新たな一面を見せてもらってもいます。これもマンツーマンだからでしょうか、通常の授業ではちょっと引っ込み思案な子も、オンライン英会話のときは積極的だったり、すごく生き生きとした表情だったり。

中根先生:しかも、レッスン終了後に講師の方からアルファベット式の評価とコメントが届くんです。この個別評価が生徒のやる気と自信をさらに後押しするのはもちろん、私たち教師にとっては、成績評価の物差しが増えるということ。講師は皆さん優しく、ちょっと甘めの評価をしてくださいますが、評価基準が増えるのはありがたいことです。

生徒と先生はオンラインで繋がり、画面上に評価やコメントが届く

荒井先生:それにオンライン英会話の実施が、いわば、当校の売りの一つになりつつあります。最近はオンライン英会話を導入する学校が増え、特に珍しくはないのかもしれません。ただ、保護者には“授業内容に沿ったレッスン”という点が刺さるようです。また、「KYO-KAI OnE」は生徒の自信だけでなく、自主性を育むことにも寄与していますよね。

中根先生:そうですね。先ほどもお話ししたように、オンライン英会話の授業中は、基本的に私たち教師はノータッチ。声を掛けられたときには助け船を出しますが、パソコンの画面が一時的に固まってしまっても生徒自身が対応します。すると、画面が動き出したときにはネイティブの講師に対し、英語で状況を説明する必要が生じます。

荒井先生:正しい文法を用いながら「パソコンの画面が固まってしまいました」とまでは伝えられないかもしれません。けれど、臨機応変に「Freeze,sorry!」とは伝えられます。学習内容を振り返り、会話として生かすことはもちろん、こうした突発的なトラブルへの対応は、まさに生きた外国語の能力を育むことに直結するはずです。

会話の先、英語による真のコミュニケーションへ

——たしかに、おっしゃるとおりですね。では、最後にこれからの展望として、今後、オンライン英会話をどう生かしていかれるのかをお聞かせください。

中根先生:当校が「KYO-KAI OnE」を導入したのは2023年度。この年度に入学した生徒が1年生のときからオンライン英会話を授業に取り入れ始め、2025年度には彼らが卒業を迎えます。オンライン英会話の導入は私たち教師にとっても新たな試みでしたが、「KYO-KAI OnE」を経験している生徒たちは、やはり、積極性が違います。英検への興味も強い気がするんです。

北村先生:積極性の面は、まさにそうですよね。オンライン英会話を導入していなかった当時は、英語を話すことへの緊張感が先に来てしまい、Interviewテストの際にも、なかなか話し出せない生徒が複数見られました。それが「KYO-KAI OnE」の導入以降に入学した生徒たちは、臆することなく会話を始められます。導入から2年を経て、強く実感していますね。

荒井先生:これは私としても、単語や文法の習得をはじめとするオーセンティックな授業とオンライン英会話という新たな取り組みが一体化してきた感があります。座学でインプットし、会話でアウトプットする流れが確立されつつあるのではないでしょうか。

中根先生:だからこそ、ですよね。今後は英語による発表、プレゼンテーションの機会を設けられたら、と考えています。コミュニケーションとは、自分の意志を相手に伝えること。マンツーマンなら伝え手と受け手に多少の齟齬があっても会話が成り立ちますが、プレゼンテーションはそのさらに先。これを生徒に実践させたいな、と。

北村先生:そして、英語の能力を伸ばすことはもちろん、生徒の積極性をさらに育むためにも、今後はフリートークの時間を増やしていきたいですね。オンライン英会話の導入から2年を経て、「もっと挑戦したい」という気持ちを持つ生徒は増えています。その期待に応えるためにも、オンライン英会話をより生かせる授業を行っていきます。

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