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公開日:2024年09月27日  
更新日:2024年09月26日

小学校・中学校の運動会「あるある」11選!今と昔の違いはどこ?

運動会は子どもたちの思い出に残る大きな行事のひとつ!運動会を支える学校の先生たちにとっても、準備から当日の運営まで含めた一大イベントですよね。

この記事では最新の運動会「あるある」をご紹介します。子どものころに体験した運動会との違いに驚くこと間違いなし。今と昔で、どんな変化があるのかをチェックして、運動会運営の参考にしてみてください。

1.時間短縮する学校が増えた

運動会といえば、昔は1日がかりの長丁場。ですが最近では、午前中だけの開催で競技数を減らしたり、学年ごとに分けたりして開催するパターンも増え、コンパクトな形での実施が広がっています。

競技数が減ったおかげで、一つひとつの競技に注力できるメリットもありますね。練習時間を長く取れるので、子どもたちも力を発揮しやすくなるかもしれません!

子どもたちも練習疲れしにくくなるので、授業にも集中できそうですね!

2.家族でのお弁当タイムはなし

昔は運動会の日に、家族でお弁当を食べるのが一般的でした。お弁当タイムを楽しみに、午前の競技を頑張った!という方も多いのではないでしょうか。

しかし最近は、そんなスタイルの学校が減り、教室で給食を食べるパターンが主流になりつつあります。

理由はお弁当を用意できない家庭や、仕事で来られない保護者への配慮、さらに近年は猛暑の日も増え、お弁当の衛生面の心配も出ています。給食なら子どもたちの健康も守られ、家庭の負担も減ることでしょう。

お弁当から給食になったことで、先生たちもお昼を用意する手間が減ったかも!?

3.場所取りがなしに

観覧席で場所取りをするのは、もはや当たり前の光景ではなくなってきました。早朝から最前列のスペースを確保しようと長蛇の列ができる……なんてことも、少なくなってきたようです。

最近の学校では、例えば次のような対策を取っています。

  • 学年ごとに入れ替え制で観覧場所を変える
  • 時間帯で上級生と下級生の保護者を分ける
  • 優先席を設け、該当学年の保護者が座れるようにする
  • 事前に座席の割り当てを決め、観覧者に伝える

    しかしそのぶん、先生としては「クレームが出ないように平等に席の配置を決める」といった事前準備の負担や、「トラブルが起きないように誘導を行う」といった当日の負担が増えていると言えるでしょう。

我が子を一番いい席で見たい親心への配慮と、先生の負担感のバランスが難しい……。

4.危険な競技・演技が廃止に

2016年の文科省通知「組体操等による事故の防止について」を受けて、運動会での危険な競技・演技がなくなりつつあります(注1)。当時組体操によって年間8,000件以上の事故・怪我が起きていたこともあり、ニュースでも話題になりました。

現在の運動会では、ピラミッドやタワーなどの危険な技は廃止に。子どもたちの安全を最優先に考えた競技・演技が考案されています。

「物」を借りずに指示に該当する「人」を連れてくる「借り人競争」、「ムカデ競争」をコースを半周するごとに人数を増やすルールにするなど、定番の競技をアレンジした種目も人気を集めているようです。

※注1:スポーツ庁|学校体育の充実について(4)

子どもたちも練習疲れしにくくなるので、授業にも集中できそうですね代わりの競技・演技を考えて、指導するのは大変だけど……子どもたちの安全がなにより大事!

5.熱中症対策が進んでいる

最近の運動会は、子どもたちの熱中症対策にも真剣に取り組んでいます。

▼運動会の開催時期の見直し
秋開催だけでなく、春開催の学校も増えています。

▼開会式・閉会式の短縮
熱い直射日光の下で長時間に及ぶことも多かった開会式・閉会式。子どもたちの健康面に配慮し、現在は短縮傾向にあります。

▼休憩時間をこまめに
休憩時間をこまめに取る、水分を取るよう伝える、塩分タブレットを配布するなどの配慮もしています。保護者に向けて、熱中症対策グッズの用意をお願いする場合もあります。

ただし、子どもたちの健康のために大切なこととはいえ、

  • 子どもたちの体調に変化がないか、健康チェックをこまめに行う
  • 子どもたちの水筒やグッズの管理をしっかり行う

など、先生の負担も増えている……とも言えるでしょう。

子どもたちへの健康被害を防ぐため、学校や自治体は真剣に対策しています。

6.音楽には流行を取り入れる

スマホやタブレットを使うことで、運動会でも最新の曲を流せるようになりました。子どもたちがストリーミングサービスから自由に選曲して、先生がチェック。運動会当日のBGMにする学校も増えています。プレイリストを作って、デバイスに入れておく手もありますね。

音楽の流行を取り入れることで、運動会にさらなる活気が生まれます。練習のときから流行り曲が使えるので、モチベーションも保ちやすいでしょう。

選択肢が多すぎて、逆に選べない、困っちゃう!という悩みもありそうですね!

7.オンライン配信がある

コロナ禍以降、運動会をオンラインで配信する学校が増加。これにより、家庭の事情や仕事で参加できない保護者も競技を観戦できるようになりました。

一方で先生方からは、オンライン配信の準備が大変という声もあります。撮影の計画や機材の準備、インターネット環境の設定など、気を付けることがたくさんあるためです。個人情報にも配慮しつつ、運動会の魅力を届ける工夫が求められています。

競技の解説やインタビュー、舞台裏の映像を配信すれば、より盛り上がるかも!?

8.運動会練習にもICTを活用する

運動会の練習や子どもたちへの連絡にICTを使う先生が増えてきました。

  • ダンスの振り付けをビデオ配信する
  • 競技の配置図を送る
  • 運動会練習のスケジュールを伝える

こういった情報共有は、デジタルだととっても楽です。練習の進捗状況もわかるので、課題に気付いて改善点を見つけやすくなりますよ。先生方の負担が減るうえに、運動会の質は上がります!

コミュニケーションツールで連絡を取り合えば、子どもたちとも素早く情報共有できそうです!

9.運動会当日もICTを活用する

運動会当日の運営にもICTが活躍します。ICTの力を使えば、運動会をスムーズに進行させられます。

例えば得点の計算は、スコア管理システムで自動化できるので手間がかかりません。
ゴールの判定は、センサーやタイミング装置を使えば正確に記録できます。人為的なミスも防げるでしょう。

運営の連絡事項はメールやチャットで素早く共有することもできるため、競技の中止や時間変更などを的確に伝えられますね。

デジタルなら時短効果も!得点の計算やゴール判定の作業時間が、グンと短縮できますよ!

10.完璧に仕上げるより、楽しむ心を大事にする

最近の運動会は完璧な演技や一体感より、楽しむことや個性が重視されるように変わってきました。教育現場全体を通して、失敗を恐れず挑戦する心や、多様性が重視されるようになったためでしょう。

全員が揃った行進やダンスを目指すというよりは、個々の得意分野を生かし、一人ひとりが楽しみながら競技・演技に参加しようという雰囲気があります。

そのぶん、なにをゴールにして指導をするか、子どもたちにどこまで求めるか……という線引きを、先生たちの間でしっかり持っておくことが大事かもしれません。

運動会を通して、子どもたちに自己表現の楽しさを感じてもらいましょう!

11.地域の特色を生かした競技がある

地域の特色を生かした競技が人気なのも、最近の運動会の特徴です。地域の方も観覧に来る場合、地名や土地にちなんだ競技名をいれておくと盛り上がります。それ以外にも、言葉遊び、流行語を取り入れた競技名も目立ちますね。

例えば……

  • 「〇〇川の渡し競争」
  • 「〇〇小ソーラン」
  • 「全集中!〇〇小の呼吸!」

プログラムを見たときに「これはなんの競技だろう?」「おもしろい名前!見てみたい」と興味を引くこともできそうです。同じ競技内容でも、ネーミング次第で親しみやすく楽しい雰囲気が出せます。

先生たちのネーミングセンスが試されているかもしれません……!

最新の運動会事情を企画に生かそう!

運動会は、子どもたちはもちろん、保護者の方や地域の方にとっても楽しみな学校行事。子どもたちの成長を見られる、貴重な場のひとつです。

この記事では、今と昔を比べつつ運動会「あるある」を紹介しました。形は変わっても、今も昔も「みんなで盛り上げよう!」という気持ちは同じはず。今時の運動会事情を知り、次の運動会にぜひ生かしてみてください。思い出に残る運動会になりますように!

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