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公開日:2025年12月12日  
更新日:2025年12月02日

ノートのまとめ方で成績アップ!小中学生に教えたい見やすいノートづくりのコツ

「見やすいノートのまとめ方を指導したいけれど、具体的にどう教えればいいのか分からない」

日々の学習指導の課題のひとつに、こんな悩みはありませんか。

実は、ノートのまとめ方次第で、児童・生徒の授業内容の理解度や成績は大きく変わります。ただ授業の内容を記録するだけのノートではなく、あとで見返したときに分かりやすく整理された「学びにつながるノート」を作れるように指導できると、子どもたちの成績アップが期待できるのです。

そこで、この記事では、小学生と中学生が共通して使える学びにつながるノートのまとめ方と、具体的な指導のコツを紹介します。ぜひ、参考にしてください。

ノートをまとめる目的と効果

授業の様子を見ていると、ノートを取ること自体が目的になってしまっている子どもも多いのではないでしょうか。先生が黒板に書いた内容を全部書き写せばいいと考えていると、ただの記録になってしまい、学習効果は薄れてしまいます。

ノートをまとめることには、次のような目的と効果があります。

  • 理解を深める:授業で聞いたことを自分の言葉で整理して書くことで、理解が定着する
  • 思考を整理する:図や表を使って自分でまとめることで、因果関係や重要なポイントが明確になる
  • 復習しやすくする:要点が整理されていれば、短時間でも効果的に復習できる

つまり、ノートは単なる記録ではなく「理解を深め、思考を整理し、復習を効率化する」ための学習ツールなのです。

ノートをまとめる目的や効果を伝えて、子ども自身に「自分なりにまとめてみよう」という意識を持たせていきましょう。

ノートづくりの指導で押さえたい基本

子どもたちが学習効果の期待できるノートを作れるようになるには、ノートのまとめ方の基本を、つねに日々の授業の中で指導することが大切です。次の3点を意識して、声をかけていきましょう。

日付と単元名や目標(めあて)を書かせる

まず、ノートに授業内容を書き始めるときには、必ず日付や単元名(めあて)を書かせましょう。そうすることで、そのページに何が書いてあるのかひと目で分かり、あとで学習内容を整理・復習するときも、見つけやすくなります。

先生が授業の冒頭で、日付、単元名、目標(めあて)を板書し、それをノートに書き写させると、自然に習慣化していきます。こうした基本的な習慣が、復習しやすく理解度アップにつながるノートづくりにつながります。

「理解しながら書く」ことを伝える

黒板の内容をそのまま書き写すのではなく、先生の説明を聞きながら「ここが大事」と思った内容を、自分の言葉で書き残すように伝えましょう。

たとえば、授業中に「黒板に書いてないけれど、先生がいま言った中で大事なことは何かな?」と問いかけてみてください。ただ書き移す作業ではなく、自分で考えながらまとめることで理解を深めるノートづくりを、子どもたちに促すことができます。

また、発達段階に合わせて、小学生には「ノートに書いた中で、特に大事だと思うことに丸をつけよう」、中学生には「テストに出そうなことは、あとで確認しやすいようにメモしよう」など、具体的なアドバイスをするのも効果的です。

ただし、子どもたちがノートを書くことに集中してしまうと、肝心の話をしっかり聞けず、かえって理解があやふやになるケースも考えられます。その場合は、

  • 授業の中で、ノートをまとめる時間を確保する
  • 「ここは大事なポイントなので、みんな顔をあげて話を聞いて」と促し、説明を聴くことに集中させる

など、先生側の適切な指示で、生徒が安心して授業を聴くことができるように配慮してください。

追記できる「余白」を残すように指導する

ノートの各ページを文字でいっぱいに埋めてしまうと、あとで補足や修正ができません。余白があることで、あとから自分の考えや調べたことを書き足せます。この「あとで書き足せるスペース」が、思考の整理にも役立ちます。余白を残しながら書くように指導しましょう。

どれくらいの余白を残せばいいのか分からない子には、「あとで追記できるスペースをつくろう」と声をかけたり、実際にノートの余白に追加説明を書き込む例を見せたりすると、イメージしやすくなります。

「いつ、何を学んだのか」がひと目で分かること、そして、あとから自分で必要と思うことを書き足せること。これが「学びに役立つノート」への第一歩です。あとで自分で見直したときに活用できるノートになるよう、意識させましょう。

見やすいノートのまとめ方

ノートは、授業内容を書いて終わりではなく、自身の考えや気づき、疑問点なども整理しながら書き留め、あとで復習に使う前提でまとめることで、学習効果が高まります。

ただし、どんなに役立つ内容を書き留めておいても、自分が読み返しにくければ活用しづらく、学習効果は薄れてしまいます。ここでは、視覚的に見やすく、理解を深められるノートにするためのコツを紹介していきます。

授業ごとにページを分ける

ノートは、授業ごとに新しいページから書き始めるように指導しましょう。ページにスペースが残っているからといって、そのまま同じページに次の授業内容を書き足すと、見返したときに、どこからが別の学習内容(単元)なのか分かりにくくなってしまいます。

授業の始まりには、「新しいページから書き始めよう」と声をかけて、子どもたちが迷わず書けるようにしていきましょう。授業ごとにページを分けることで、「このページはこの内容」とすぐに見つけられ、見やすく活用しやすいノートになります。

使う色は3色までにする

カラフルに色を使いすぎると、どこが重要なのか分かりにくくなり、かえって復習に時間がかかってしまいます。

基本は3色に絞りましょう。たとえば、本文(黒)、強調(赤)、補足(青)というように、色別の役割を決めておくと迷いません。

先生も、板書の色を3色までにして同じ役割で使うように配慮すると、子どもたちもそれを真似て、見やすいノートづくりができるようになります。

図や表・矢印を使って整理する

文字だけでノートをまとめると、内容がぎっしり詰まりすぎて、あとで見にくくなりがちです。そんなときは、図や表、矢印などをうまく使って、関係性や流れを視覚化しましょう。書きながら理解が深まり、見返したときにも内容がスッと頭に入りやすくなります。

たとえば、

  • 理科:実験の手順を矢印でつなぐ
  • 社会:出来事の因果関係や時系列を矢印で表す
  • 算数や数学:問題の条件を図の形で書き込む

ただ文章で残すより、内容の理解がスムーズになります。先生も、常に授業で視覚的に見やすい板書を心がけることで、子どもたちも、自然と自分のノートに取り入れるようになるでしょう。

内容ごとに段落を分けて書く

読みづらさの原因のひとつが、文章や式の詰め込みです。内容ごとに行間を空けて段落を分けることで、情報をまとまりとして認識しやすくなり、理解もスムーズになります。

特に小学生は、どこからが説明(学んだこと)や問題文で、どこからが自分の考えなのか、ノートを見ても区別できないケースが見られます。これでは、内容をふり返るのに時間がかかってしまいます。そこで、段落を分けて書く習慣をつけることが大切です。後から見返したときに内容ごとに整理されて見やすくなり、復習もしやすくなります。

たとえば、算数・数学なら「問題文」と「自分の考え」「答え」を詰めて一括りにして書かずに、段落ごとに分けて整理すると見やすく、復習もしやすくなります。「問題文と、自分の考え、答えの間は、必ず一行空けよう」など、授業での具体的な声かけが必要です。

ページの使い方を工夫する

ノートは、ただページを前から順に書き進めて使うのではなく、ページの使い方を工夫することで、より学習効果が高まります。一例として、左右のページで使い分けをする方法があります。

  • 左ページに授業中の学習内容をまとめ、右ページには自分の考えや疑問点を書き込む
  • 左ページに問題文、右ページに解答や解き方の流れを書く

このように書き分けると、「授業で学んだこと」と「自分で考えて整理したこと」が、ひと目ではっきり分かるので、復習しやすくなります。

実際に、先生が左右に分けて書いたノートを見せて、まとめ方のコツを説明すれば、子どもたちも効果的なノートの使い方をイメージしやすくなるでしょう。

インデックスや付箋を使う

テスト勉強や復習にノートを見返そうとしても、どこに何を書いたのか分からなくなり、見つけるのに時間がかかってしまう子もいるでしょう。そこで役立つのが、インデックスや付箋の活用です。

たとえば、

  • 各単元の最初にインデックスをつけて、すぐに探せるようにする
  • 重要なページには、付箋を貼って目印にする
  • 復習したい問題や間違えた箇所に、チェック用の付箋をつける

このような小さな工夫をすることで、ノートが「単なる学習の記録」から「使いやすい参考書」に変わります。「大事なページに付箋を貼っておくと、テスト前にすぐ見つけられるよ」など、使い方を具体的に伝えましょう。

付箋の活用方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
付箋の使い方で勉強効率が上がる!みんなに教えたい勉強法のアイデア7選 – まなびチップス

略語や記号を活用する

授業中に、先生の言葉をすべて丁寧に書こうとすると、時間が足りなくなるだけでなく、あとで見返したときに文字ばかりで要点が埋もれてしまいます。

そこで役に立つのが、「自分なりの略語や記号を決めて使う」という方法です。そうすることで素早く書けるようになるうえに、要点がひと目で分かるノートづくりができます。

たとえば、

  • 「☆」=重要、「→」=因果関係、「△」=注意点
  • 「ex」=例、「NG」=やってはいけないこと・間違い
  • 「問題」→「問」、「実験」→「実」など、漢字を略して書く

先生自身も、板書の中で色や記号の使い方を一定にして示すと、子どもが「こうやって工夫すればいいんだ」と理解しやすくなり、自分のノートに取り入れやすくなります。

ノートは、どこに何が書かれているかを見やすくまとめることで、復習しやすさが格段に変わります。自分なりの工夫で学習内容を整理できる力が付くと、成績アップへの大きな一歩となります。

注意したいノートのまとめ方

授業のノートづくりの工夫は、生徒・児童にとって、学習の理解度を深める大切な手段です。しかし、まとめ方によっては「あとで見返しても分かりにくい」「いまひとつ、復習に活用しにくい」といった状況になることもあるので、注意が必要です。

板書を丸写しするだけになっている

先生が黒板に書いた内容をそのままノートに写すだけでは、自分の理解にはつながりません。

特に小学生は、「全部書けばOK」と思いがちです。しかし、それでは復習のときにどこが大事なのか見分けられず、ただの記録になってしまいます。

「自分では、何をどうノートに書けばいいか分からない」という場合は、先生が「大事なところに印を付けよう」「自分の考えや気づいたことを、ひと言書き足そう」など、アドバイスしてあげてください。そして、自分なりの言葉で書く時間をとってあげると、少しずつ自分で考えて書くことができるようになっていきます。

また、説明の中で「これは大切なポイントだよ」と伝えるなど、黒板に書かれていていない点も自分で意識できるような、丁寧な声かけをしていくと良いでしょう。

捨て板書(メモ書き)なども、すべて書き写さなければいけないと思い込んでいるケースもあります。「これは書かなくていいよ」などの声かけが、子どもにとって負担軽減につながります。

見た目にこだわりすぎてしまう

ノートを見やすくする工夫は大切ですが、きれいに整えることだけに時間をかけすぎると、本来の目的である「学習内容への理解を深め、思考を整理すること」が置き去りになってしまい、本末転倒です。

また、テスト前に見返したときに、内容より装飾ばかりに目が行ってしまっては逆効果です。

そのため、日頃から「ノートは美しさではなく、使いやすさがポイント」という基本を伝えましょう。

複数の教科を1冊にまとめてしまう

1冊のノートに国語・算数・理科など複数の教科内容を混ぜて書いてしまうと、どこに何が書いてあるのか、探すのに時間がかかります。特にノートを活用したいテスト直前でも、必要な内容をすぐに見つけられず、せっかくのノートが役立たなくなってしまうでしょう。

ノートは、教科ごとに分けるのが推奨されます。でも、もしノートを分けずに使う場合は、インデックスを付けるなど、後から探しやすくする工夫をさせましょう。

注意点を子どもに伝えるときは、「こうするともっと見やすくなるよ」と前向きに声をかけましょう。改善の方向を具体的に示すことで、子どもも受け止めやすく、次の工夫につなげやすくなります。

ノートを活用して成績アップにつなげる工夫

見やすいノートを作っても、そこで完了ではありません。作ったノートを「どのように活用するか」まで意識し、実践させることで、ノートをとることの意義・目的を達成することができます。

ここでは、児童・生徒が自分で作ったノートを活用して学習効果を上げる方法を紹介します。

余白への書き足しを、疑問点の解決や内容定着に役立てる

前述したように、授業中にノートをとる際に残した余白は、自己学習のために大切です。学んだ内容をしっかり定着させるためにあとから使う、大切なスペースとして活用させましょう。余白には、授業で理解できなかったこととその解決、授業中に書ききれなかった先生の補足説明、自分なりの重要ポイントや気づき・考えなどを書き加えるのがおすすめです。授業の内容が整理されて、理解が深まります。

たとえば、

  • 授業中に解けなかった問題に印を付けておく→解き直して、気づいたことをメモする
  • 先生の説明を聞いて疑問に思ったことを、メモしておく→あとで確認して分かったことを書き加える
  • 家庭学習の中でさらに気づいたこと、考えたことをメモする

このように、授業中の気づきや疑問はもちろん、家庭学習で復習する際にもノートの余白を活用することで、授業内容の理解が深まります。

授業の始まりにノートを見返す習慣をつける 

授業の始まりに、前回のノートを見返す習慣をつくるとよいでしょう。前回はどこまで進んだか、どんなことを学んだのか、前回の授業内容を確認しておくと、新しい学習内容とのつながりが見えるようになります。

たとえば、算数なら「前回学んだ計算の方法」、国語なら「前回学んだ読み取りのコツ」などを思い出してからその日の学習に入ると、理解のスピードが上がります。

テスト前にノートを活用する      

テスト勉強では、授業で作ったノートを見直すことが対策の基本です。授業中の先生の板書や、疑問・理解のポイントといった自分のためのメモが整理されていれば、教科書や問題集よりも、効率よく要点を確認できます。

たとえば、

  • 社会の用語や理科の実験結果など、授業中に大切なポイントとして書き留めた箇所を確認する
  • 算数・数学の問題で、間違えやすかった部分をもう一度解いてみる

特に学校の確認テストや定期試験は、授業中に先生が話した内容がそのまま出題されることも多くあります。そのため、授業の内容をノートにしっかりまとめておけば、テスト前に活用できる「いちばんの参考書」になるのです。

自分にとって見やすく理解しやすいノートは、工夫した分だけ、頼もしい力を発揮してくれます。日頃の習慣の効果をテストで実感できるよう、ノートの活用法を教えていくのも先生の役割です。

ノートを工夫し続けられるように促す指導のヒント

ノートの上手なまとめ方は、一度教えただけでは身につきません。子ども自身が継続して取り組むことで、自分なりのコツをつかみ、成績アップにもつながっていきます。

ここでは、先生が日常的にできる、ちょっとした指導の工夫を紹介します。

子どもたちのノートをチェックして工夫を褒める

先生は、子どもたちのノートをこまめにチェックすることが大切です。上手なまとめ方を見つけた時には、具体的に褒めましょう。

たとえば、

  • 「矢印をうまく使って、分かりやすくまとめているね」
  • 「授業で疑問に思ったことをメモしただけでなく、自分で調べて解決できた内容まで、ひと目で分かるのはすごいね」

このように具体的に褒められると、「もっと工夫してみよう」という意欲が高まり、ノートの工夫の大切さを、より認識して取り組むようになります。

授業中に「良い例」を見せる

「このノートの書き方は、分かりやすいね」とクラスでアイデアを共有したり、黒板に書きながら「ノートにこうまとめてごらん」と実演したりすると、子どもはイメージしやすく、実践できるようになります。

授業中に、お手本となるまとめ方をしている子どもがいたら、積極的に紹介していくとよいでしょう。どうまとめたらいいのか分からない子どもにとってのお手本になるだけでなく、お手本になった子どもは自信につながってもっと工夫しようとします。

ただし、自分のノートを他の子に見られることを負担に感じる子もいます。紹介するときは、必ず本人に確認し「見せてもいい?」と了承を得ることが大切です。個人名を出さなければ見せてもよいと考える子もいるので、その点もあわせて確認すると安心です。少しでも嫌がる様子があれば、無理に共有せず「良く書けているね」と声をかける程度にとどめましょう。

ノートの工夫を褒めることは、子どもたちの授業への集中力アップにもつながります。「もっと分かりやすく、使えるノートにしたい」という意識が、「授業をしっかり聞こう」という姿勢を育てるのです。

見やすいノートづくりのコツを伝えて、学習効果を高めよう

ノートづくりは、授業の板書を書き写す作業ではなく、それ自体が理解を深めるためのポジティブな学習活動です。

先生が、ノートにまとめることの意味・目的をしっかり伝え、あとで見やすく整理するコツを教えることで、子どもたちは自分のノートを「使える参考書」へと育てていけます。さらに、授業の復習やテスト勉強に自分のノートの活用を促すことで、学習内容の確実な定着と成績アップにもつながっていくのです。

まずは、授業中に「大切なポイントに印を付けたかな」「先生が今言ったことは大事だから、書いておきましょう」など、子どもの意識をノートに向けさせる声かけから始めましょう。日々の先生の声かけが、子どもたちにノートの工夫の大切さに気づかせ、自然と理解力や思考力、主体的な学習姿勢を育てていくでしょう。

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