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公開日:2026年09月04日  
更新日:2026年07月28日

ジグソー学習のメリットをわかりやすく解説!授業への取り入れ方とは?

「授業でジグソー学習を取り入れてみたいけど、どのように行ったらいいのだろう」
「ジグソー学習にはどんなメリットがあるのだろうか」

と悩んでいませんか。

ジグソー学習は、協働的に学習を進めるアクティブ・ラーニングの一例として注目されています。そのため、ジグソー学習をぜひ授業に取り入れたいと考える先生は多いでしょう。

そこでこの記事では、

  • ジグソー学習とはどのような学習方法なのか
  • ジグソー学習にはどのようなメリットがあるのか
  • ジグソー学習の授業への取り入れ方

を紹介していきます。

さらにジグソー学習を取り入れる際のポイントや注意点までまとめています。「ジグソー学習について知りたい」「授業で取り入れてみたい」と考える先生はぜひ参考にしてみてください。

ジグソー学習とはどのような学習方法?

ジグソー学習は、知識構成型ジグソー法とも言い、アメリカの社会心理学者エリオット・アロンソン氏が開発したジグソー法をもとに、三宅なほみ氏が開発した学習手法です。子ども同士の話し合いから学びを深める協働的な学習方法として知られています。

ここでは、ジグソー学習の概要と、アクティブ・ラーニングとの関係性について、詳しくまとめていきます。

ジグソー学習の概要

ジグソー学習とは、学習内容をジグソーパズルのピースのように分担して、最後にみんなで完成させるようなイメージの学習方法です。子ども同士の話し合いを通して学びを深める協働的な学習方法として知られています。

基本的な流れとしては、以下の通りです。

①提示された課題に対して一人ひとりが自分の考えをもつ
②学習の基本となる「ホームグループ」をつくり、各メンバーが担当する学習内容を決める
③同じ担当になった児童・生徒同士で集まり、それぞれの担当内容について学ぶ(エキスパート活動)
④ホームグループに戻り、エキスパート活動で学んだ内容を共有する(ジグソー活動)
⑤教室全体で話し合った考えを共有し、まとめを行う
⑥個人で振り返り、考えを深める

一人では解決できない課題をみんなで考えることで、新たな学びを得られるのがジグソー学習の良さと言えるでしょう。

また、「自分の担当がある」「仲間の説明が必要」という構造によって、子どもたちは自然と協力し、主体的に学習に参加しやすくなります。

アクティブ・ラーニングとの関係

ジグソー学習は、アクティブ・ラーニングの実践例の一つ として、学校教育の場で活用されています。

学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」を授業改善の視点として位置づけており、その学習方法の一つとしてアクティブ・ラーニングが注目されています。

ジグソー学習は、アクティブ・ラーニングの3つの柱である「主体的・対話的で深い学び」を実現しやすい方法となっています。

主体的:自分の役割がある
対話的:子ども同士の相談・説明・質問などの自然な対話
深い学び:担当箇所を説明する過程や、仲間との対話から生まれる学習内容へのより深い理解

このようにジグソー学習は、自然とアクティブ・ラーニングの「主体的・対話的・深い学び」の3要素が達成できるため、注目されているといえます。

ジグソー学習は子どもたち自身が主体的に学ぶことが大切になるので、先生主導の一斉学習とは違った特徴があります。授業に取り入れる場合は、この記事で解説している注意すべきポイントをしっかり確認しておきましょう。

ジグソー学習のメリット4つ

ジグソー学習は、アクティブ・ラーニングとして効果的な方法であり、授業の中で取り入れることにはメリットも多いです。ここではジグソー学習のメリットについてまとめていきます。

メリット1 全員が参加できる

ジグソー学習では、一人ひとりに担当が割り当てられます。学習内容が分割されて割り振られるため、それぞれが唯一の担当者となります。つまり、自分が学んで伝えることでグループ全体の学習が完成するという構造です。

そのため、一斉学習では受け身になりがちであったり、発言が苦手だったりする子どもも、自然と参加が促される状況になります。この構造が子どもの学びに対する主体性につながるのです。

メリット2 説明することで理解が深まる

ジグソー学習では、それぞれが学んできたことをホームグループの仲間に説明する時間が生まれます。この「説明する」という活動には、内容を理解する力や説明の流れを組み立てる力など、さまざまな力が必要です。

仲間に説明するために、子どもたちは自然と学んだ内容を深く理解しようとします。この過程が、子どもの深い学びにつながります。

メリット3 自然と対話が生まれる

ジグソー学習では、学習の流れの中で「説明する・聞く・相談する」などの対話が組み込まれています。

まず、エキスパート活動で自分の担当分野について学び、ジグソー活動で仲間に説明します。それとともに、仲間の説明を聞いて全体を理解しなければなりません。「説明すること」「聞くこと」の2つがともに重要な活動になります。

さらに、担当について学ぶエキスパート活動では、同じ担当同士がグループの仲間にわかりやすく説明できるよう「相談する」時間があります。

そして、ホームグループに戻ってきて行うジグソー活動の際には、自分の説明に対する仲間の質問に答えるという流れも出てきます。ジグソー学習は、さまざまな対話が自然と行われる構造になっているのです。

メリット4 多様な学び方を許容できる

ジグソー学習は、一斉学習よりも個々の学び方が自由で、自分の得意を活かしやすい活動になっています。

ジグソー学習には、「読む・話す・聞く・まとめる」など、学びのプロセスが多く存在しています。

また、苦手な点に対してもエキスパート活動で仲間と協力したり、説明の仕方を自分がやりやすいように工夫したりと、助け合いやそれぞれの工夫で学習を進めることができます。そのため、学力差があっても学びが成立しやすい活動だといえるでしょう。

ジグソー学習は、子どもたち自身が課題について考え、対話を通して学ぶ学習方法なので、受け身になりがちな一斉学習とは違う力が身につくのですね。

ジグソー学習の進め方の手順

ここからは実際に、ジグソー学習の進め方の基本的な手順を段階的に解説します。また、具体的に活動の内容がイメージできるよう、小学4年生の算数「図形」でのジグソー学習例を手順ごとに示していきます。

ジグソー学習を授業に取り入れる場合は、内容や実態に合わせて必要な手立てを設けて、子どもが安心して進められるようにすることが重要です。ジグソー学習の効果を最大限に引き出すために、「ジグソー学習」の流れや「担当の意味」をしっかり共有してから始めましょう。

1 問いや学習の流れを全体で共有する

まず、今日扱う「問い」を伝えます。ここで「何を学ぶか」を明確にしておくことが、その日の学習の流れに大きく影響を与えます。先生は問いを考える工程で、子どもに何を理解させたいのか(学習の目的)をしっかりもって活動に入ることが大切です。

そして、学習の進め方や時間配分などの学習の流れを確認します。ジグソー学習では時間管理が重要なため、ここで学習全体の見通しをもっておくことが、スムーズな学習活動につながります。

【例】図形(台形・平行四辺形・ひし形)が描かれたプリントを配り、次の問いを提示する。「この3つの図形の見分け方を、誰にでも伝わるように説明してください」

2 問いに対して自分一人で考える

次に、問いに対してまずは自分一人で考えます。ここで「自分はどう考えるか」を確認することが次の協働学習のステップにつながります。

3 ホームグループをつくり、担当を割り振る

ホームグループとは、最終的に学びを統合するチームのことです。担当を分担し、それぞれが学んだことを説明し合って全体像をつくる、ジグソー学習の中心となる場です。1グループ3~4人程度が良いでしょう。

活動の最初にまずこのホームグループで集まり、担当を決めます。担当を決める方法は、じゃんけんや先生が割り振るなどいくつかあります。

スムーズに担当の内容の確認と割り振りを行うために、担当名やその役割、説明のポイントなどを書いた「担当カード」を準備する手立てもあります。

【例】ホームグループ内で「台形」「平行四辺形」「ひし形」それぞれの担当を割り振る

4 同じ担当同士で学ぶ、エキスパート活動を行う

ホームグループでの担当が決まったら、他のグループの同じ担当同士で集まり、エキスパート活動を行います。ここでは、担当になっている学習内容の理解を深め、説明の準備をします。わからないところは、同じ担当の仲間と相談することで理解を深め、それぞれみんなが説明できるように練習します。

「資料を読む」「要点をまとめる」など、その担当としてやるべきことが「やることリスト」として明確になっていると、子どもはスムーズに学習を進めやすくなるでしょう。

【例】
やること:それぞれの図形の特徴、他の図形との違いについて調べる
ポイント:辺の長さ、角の大きさ、対角線、平行、垂直

5 ホームグループに戻り、ジグソー活動を行う

エキスパート活動が終わったら、ホームグループに戻り、それぞれが持ち帰った学びを伝え合うジグソー活動を行います。ここでは、自分が学んだことをわかりやすく仲間に伝え、さらに仲間の説明も聞き、みんなで学習内容全体についての理解を深める最後の段階になります。

「説明タイム1人2〜3分→質問タイム→全体像を整理」といった手順で進めると良いでしょう。

【例】
・台形:1組の向かい合う辺が平行
・平行四辺形:2組の向かい合う辺が平行、向かい合う辺の長さが等しい、向かい合う角の大きさが等しい、2本の対角線が互いに二等分される
・ひし形:4つの辺が同じ長さ、2組の向かい合う角がそれぞれ等しい、対角線が垂直に交わる

6 全体でまとめ・振り返りをする

グループごとのジグソー活動が終わったら、グループごとにクラス全体に向かって問いに対する考えを発表をします(クロストーク)。ほかのグループの考えを聞くことで、子どもたちは自分の考えのまとめ方を検討することができます。クロストークのあとに、先生が全体像を整理していきます。各担当の要点を板書で整理し、因果関係や共通点などのつながりを示していきます。これがそれぞれの学びの統合となるのです。

そして最後に、問いに対して一人ひとりが答えを書くという作業をします。

【例】
・台形「1組の向かい合う辺が平行、辺の長さや角の大きさは等しくないことが多い」
・平行四辺形「2組の向かい合う辺が平行、向かい合う辺や角が等しい、対角線の交わる点はそれぞれを二等分する」
・ひし形「4つの辺の長さが全て等しい、対角線が垂直に交わる」

ジグソー学習は手順が複雑なため、始めは簡単な課題を扱って、ジグソー学習の流れを理解できるようにし、少しずつ課題の難易度を上げていけると良いでしょう。

授業での活用例

ジグソー学習は、幅広い教科で活用できる汎用的な方法です。ここからは、ジグソー学習の具体的な活用例を、国語と社会を中心に紹介していきます。

国語での活用例:説明文読解

学習の目的:説明文の「問い」と「答え」を考え、要旨を掴む
問い:「本文における『問い』と『答え』はどれだろう」
割り振り例:段落ごとに担当する範囲が均等になるように分ける

【エキスパート活動でやること】
・文章を読んで、新出漢字や言葉の意味を確認する
・該当する段落の文章を読み取って、文章全体の中でどのような役割を果たしているのかを考える

【ジグソー活動でやること】
・新出漢字や言葉の意味を共有する
・担当した段落の文章の内容を説明する
・文章全体の組み立てを確認する
・「問い」と「答え」に当たる部分を考える

【まとめで確認すること】
・文章中の「問い」と「答え」
・説明文の構成

国語での活用例:物語文読解

学習の目的:物語文の概要を掴み、題名にこめられた作者の思いを読み取る
問い:「題名には作者のどのような意味が込められているのだろう」
割り振り例:物語のそれぞれの観点ごとに割り振る

 A:物語の出来事と題名とのつながり
 B:登場人物の心情の変化と題名とのつながり
 C:題名が象徴しているもの

【エキスパート活動でやること】

・担当する観点から、問いについて本文の記述をもとに考える

【ジグソー活動で確認すること】

・エキスパート活動で話し合った内容を共有する
・それぞれの内容の共通点や違いを見つける
・題名に込められた意味を考える

【まとめで確認すること】

・題名に込められた作者の思い
・作者の思いが表れている部分の確認

社会での活用例:歴史

小学校6年生「江戸時代の政治と人々の暮らし」(歴史)

学習の目的:江戸幕府がどのように国を統治していたのかを理解する
問い:「江戸幕府はどのような政策によって政治を安定させたのだろう」
割り振り例:ポイントごとに割り振る

 A:農民に対して行ったこと
 B:大名に対して行ったこと
 C:諸外国に対して行ったこと

【エキスパート活動でやること】

・それぞれのポイントについて意味や仕組みを調べる
・それぞれ幕府が取り入れるようになった理由を調べる
・それらを行うことで、どうなったのかを調べる

【ジグソー活動でやること】

・エキスパート活動で調べたことを共有する
・江戸幕府がどのようにして全国を統治していたのか、話し合ってまとめる

【まとめで確認すること】
・それぞれのポイントの意味や仕組み
・江戸幕府はさまざまな政策を行うことで、政治を安定させていたこと

社会での活用例:地理

中学校「世界の地域と人々の暮らし」(地理)

学習の目的:世界各地の人々が、自然環境と関わりながらどのように暮らしているか理解する
問い:「世界のそれぞれの地域で人々はどのような工夫をして暮らしているだろう」
割り振り例:地域ごとに割り振った場合

 A:暑い地域の暮らし
 B:乾燥した地域の暮らし
 C:寒い地域の暮らし
 D:高地の暮らし

【エキスパート活動でやること】

・それぞれの地域の景観写真や雨温図から特徴を読み取る
・写真や地図、資料をもとにその地域で住む人々の暮らしをまとめる

【ジグソー活動でやること】

・エキスパート活動で調べたことを共有する
・それぞれの共通点を話し合ってまとめる

【まとめで確認すること】

・それぞれの地域の分布と特徴
・人々の生活は、その土地の自然環境や社会的条件から影響を受けているこ

子どもがエキスパート活動でより深く学ぶためには、先生の課題の出し方や提示する資料が鍵となります。子どもの実態に合わせ、丁寧に事前準備を行っていきましょう。

ジグソー学習の注意点4つ

ジグソー学習には、子どもの学びを深めるための多くのメリットがある一方で、子どもの心理面や担当の割り振りといった点で、先生が注意しなければいけない点もあります。ここでは、ジグソー学習の注意点についてまとめていきます。

注意点1 エキスパート活動が弱いと学習が崩れやすい

ジグソー学習の成功を左右するのは、エキスパート活動です。ここをしっかり行えないと、自分のホームグループに戻った際のジグソー活動で説明ができず、学習全体が崩れてしまう可能性があります。

そのため、先生ができる手立てとしては、以下のようなことが挙げられます。

・資料の注目すべき点を示すこと
・学習内容の理解にズレが起きていないか確認すること
・エキスパート活動で仲間と相談する時間をとること
・説明の型を用意し、説明練習の時間をとること

子どもの様子に応じて手立てを講じていきましょう。

注意点2 担当ごとの課題量が偏ると不公平感が出る

ジグソー学習は、課題を小さく分割して担当ごとに割り振って学習を進めますが、課題量が偏ると不公平感が生じることがあります。担当ごとの課題の難易度や手順の数などが異なると、難しい課題の担当の子どもばかりに負担がかかり、グループの協力関係が崩れ、ジグソー学習を円滑に進められなくなってしまう場合があります。

そのため、先生は以下のような工夫や手立てを行えると良いでしょう。

・担当ごとの情報量や説明量を揃える
・難しい課題は複数人で担当させる
・課題の内容によって、担当を子ども自身に選ばせる

このような方法で、子どもの不公平感を小さくしていきましょう。

注意点3 学び方のルールがないと、スムーズに進まなくなる可能性がある

ジグソー学習は子ども同士の協働が必要とされる学習方法です。そのため、学びの土台としてのルールがないと、混乱が生じてしまうことがあります。特に話し方・聞き方のルールが徹底していないと、発言が偏ってしまったり、説明を遮ったり否定したりすることが起きやすくなります。これが増えてしまうと、グループの雰囲気が悪くなり、ジグソー学習で重要な協力関係が崩れてしまう危険性があります。みんなが安心して学習に取り組むために、以下のようなルールを徹底させましょう。

【話し方のルール】

・結論→理由→例の順で話す
・ゆっくり、短く、丁寧に
・仲間が理解しやすい言葉を選ぶ

【聞き方のルール】

・最後まで話を聞く
・否定しない
・わからないときは質問する

これらのルールは、ジグソー学習のときだけでなく、学級活動全体でのルールとして根付かせておくと、取り組みやすくなるでしょう。

注意点4 時間管理が難しい

ジグソー学習は時間管理が難しいという注意点があります。その理由としては、エキスパート活動とジグソー活動の二段構造であることが大きいです。ジグソー学習の二段階のうち、どちらかでも長引いてしまうと、時間にズレが生じ、時間内に終わらせることが難しくなってしまいます。

しかし、子どもによって理解スピードや説明の長さに違いが生じるため、どうしても後半の活動が押されやすくなります。それを防ぐためには、以下のような手立てを行いましょう。

・各段階を明確に区切るタイマーを使って残り時間を共有する
・説明の型を渡して、説明の長さを揃える
・エキスパート活動での「やることリスト」を準備する
・早く終わったグループに対しては、「追加タスク」を設ける

それぞれの課題について、実態を踏まえてあらかじめ先生が時間を想定しておき、手立てを用意しておくようにしましょう。

ジグソー学習は子どものペースに合わせて学習を進められる良さがありますが、時間内に必要な学びが得られるようにするには、先生が注意しなければならないポイントが多いです。活動を行うたびに、課題の難易度や時間配分などを調整していくようにしましょう。

ジグソー学習を行うときのポイント

ジグソー学習を行う際の注意点を踏まえ、学習をスムーズに行っていくための先生が意識すべきポイントをまとめていきます。このポイントを押さえることで、子どもの学びはさらに深まることが期待できるでしょう。以下に詳しくまとめていきます。

導入で学習の目的をしっかりと共有する

ジグソー学習は、子どもの主体性が発揮される活動です。しかし、子どもの中に目的意識や見通しがないと、ジグソー学習が成り立たなくなってしまう可能性があります。

導入で共有すべきポイントは主に以下の3つです。

  • 今日の学習の目的(何を学ぶのか):ゴールの姿を明確にする
  • ジグソー学習を使う理由:みんなで協力することで、理解が深まることを伝える
  • 今日の流れ:時間配分などの見通しをもつ

これらをしっかりと確認することで、子どもたちは自分のやるべきことが明確になり、安心して学習に取り組むことができるでしょう。

安心して話せるグループ構成にする

ジグソー学習は、グループでの対話が必要になる学習であるため、安心して話せるグループを作ることが重要です。

グループ構成を考える際のポイントとしては、学力や得意・不得意などに偏りがなく、多様性のあるメンバー構成にすると良いでしょう。そうすることで、お互いに補い合って学習を進めることができるので、安心感が生まれやすくなります。

また、仲の良いメンバーで固めると緊張感が薄まり、対話が浅くなることもあるので、程よい緊張感が生まれるメンバーにしましょう。

心理的安全性を確保する

ジグソー学習の強みである対話を生むためには、一人ひとりが安心して話せる心理的安全性を確保することが重要です。心理的安全性を確保するためには、「失敗を肯定する文化」をつくることが大切です。

ジグソー学習での対話の中では、説明がうまくできなかったり、場が止まってしまったりするなどの状況が想定できます。そのような状況になっても困らないよう、先生が率先して声をかけたり、困ったときの対処法などを共有したりしていきましょう。

例えば、効果的な声掛けや対処法として以下のようなものがあります。

  • わからないときは「ちょっと考えるね」
  • 理解できなかったときは「もう一回教えて」
  • 説明が詰まったときは「ゆっくりでいいよ」
  • 「間違いは学びのチャンス」
  • 「一人ひとりの説明が必要なんだよ」
  • 「わからないといえるのは素晴らしいこと」

これらの言葉が子どもの中に根付いていくことが、学級活動全体を通じての心理的安全性につながります。

子どもに活動の見通しをもたせること、ルールを徹底すること、人間関係に配慮することなどは、学級活動全体にも通じるポイントです。普段の授業、学級活動からジグソー学習などの協働学習の土台をつくる意識をもつようにしましょう。

ジグソー学習で主体的・対話的に学びを深めよう

ジグソー学習のメリットや進め方の手順、活用例についてまとめてきました。ジグソー学習は、アクティブ・ラーニングの柱である「主体的・対話的・深い学び」を実現できる、効果的な学習方法として注目されています。

ジグソー学習を行う際は、「学習の目的(何を学ぶのか)」「学習の流れ(どのように学ぶのか)」を明確にしておくことが重要です。「問い」を興味がわく内容にすると、子どもの「考えたい」という意欲を引き出せます。また、心理的安全性を確保するために、グループ構成やルールを徹底することも大切です。 ジグソー学習は小学校から中学校にかけて、さまざまな教科・内容で活用できます。この記事を参考にして、日々の学習の中にぜひジグソー学習を取り入れてみてください。

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