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公開日:2025年11月27日  
更新日:2025年11月26日

【小・中学生】勉強が楽しくなる方法|塾の授業でやる気を引き出す工夫

「勉強が嫌いで、やる気が出ない」
「塾に来ても、なかなか主体的に取り組めていない」

そんな小中学生の姿に、悩む先生も多いのではないでしょうか。

子どもたちが勉強を「楽しい」と感じられるようになると、授業への向き合い方が少しずつ変わっていきます。自分の力で問題が解けた、分かった、という手ごたえが積み重なることで、勉強に対する前向きな姿勢や自信も育っていくでしょう。

この記事では、塾の先生向けに、

  • 子どもたちが勉強を楽しいと思えない理由
  • 先生ができる、勉強を楽しくするための工夫や指導の具体例

についてご紹介します。学習意欲の向上につながる教材もあわせて紹介しているので、日々の指導のヒントとしてぜひご活用ください。

小中学生が勉強を楽しいと思えない理由とは?

勉強への意欲が生まれにくい原因は、子どもによってさまざまです。ここでは、先生が理解しておきたい「子どもが勉強を楽しいと思えない理由」を整理していきましょう。

やらされているという気持ちが強い

子どもが「やらされている」と感じてしまうと、勉強は義務や作業のようになりがちです。自分の意思で取り組んでいるという感覚が持てないと、学習意欲が湧きにくく、「嫌だ」「面倒だ」という気持ちが先に立ってしまうのです。

また、受け身の姿勢のままでは、「どうして勉強するのか」という目的を見失いやすく、学習への関心も薄れていってしまいます。

勉強のやり方が分からない

正しい勉強方法が分からないまま取り組んでいると、分からないことがあっても解決できずに積み重なり、挫折感だけが大きくなっていってしまいます。「やってもできない」という経験が続けば、勉強に対して苦手意識を持ちやすくなり、楽しさを感じることはなくなってしまうでしょう。

自分に合った勉強の方法やコツが見えないまま学習を進めている子ほど、苦手を克服できないことで、「何をどう頑張ればいいのか」がますます分からなくなり、意欲を失いやすいのです。

勉強した達成感を得られていない

勉強に真面目に取り組んでいても「できた!」という実感が得られないと、次第に学習意欲を失いやすくなります。努力しても点数や成績に成果として反映されない、日々の中で成功体験が味わえない。そんな状況が続けば、自信をなくしてしまうでしょう。

成果を感じられない状態が続くと、「勉強しても意味がない」と感じて、前向きに取り組む気持ちを保ちにくくなります。こうして「勉強が楽しい」とは思えなくなってしまうのです。

子どもが、努力しているのに結果につながらないと感じている場合は、こちらの記事も参考にして、塾でできるサポートのヒントを探ってみてください。
勉強しても成績が上がらない原因と見直しポイント

小中学生が「勉強は楽しい」と感じるのは、どんなとき?

それでは、子どもたちは、どのようなときに勉強を「楽しい」と感じるのでしょうか。また、その経験がどんな効果を生むのかを、整理してみましょう。

興味・関心と結びついた内容を勉強しているとき

自分の好きなことや関心のある内容と勉強が結びつくと、学習は子どもたちにとって意味のあるものになります。学習内容を「自分に関係がある」と感じられると、「もっと知りたい」「やってみたい」という気持ちが自然に生まれるでしょう。

学習内容が興味や関心と重なったとき、勉強は一気に「楽しい体験」へと変わっていくのです。

遊び感覚で勉強に取り組んでいるとき

クイズ形式やタイムアタック、ポイントがもらえる仕組みなど、勉強に遊びの要素・ゲーム性が加わることで、子どもたちは「面白い」「もっとやりたい」と感じやすくなります。勉強そのものが「遊び感覚」をともなう楽しいものになり、集中して取り組める時間も自然と増えていきます。

こうした体験は、子どもたちにとって、勉強が「やらなければならないこと」から「自らやりたいと思えること」に変わるきっかけになります。

「分かった!」「できた!」を実感できたとき

問題が解けた瞬間や、新しい内容を理解できたときに生まれる「分かった!」「できた!」という気持ちは、子どもたちにとって大きな喜びになります。この達成感から「次もやってみよう」という意欲が生まれ、学習を前向きに捉えやすくなります。

「分かった!」「できた!」という成功体験を積むことが、勉強を楽しいと感じるきっかけになっていくのです。

勉強の成果を認められたとき

先生や保護者から、目標への努力や取り組みの成果を認められると、子どもたちは「自分の頑張りが伝わった」と実感し、嬉しく思うでしょう。テストの点数が上がった、課題を達成した、などの具体的な結果を認めてもらえることも、大きな励みになります。

努力が認められる安心感と、結果が評価される手ごたえの両方が合わさることで、子どもたちは勉強に前向きになり、「楽しい」と感じやすくなるのです。

「勉強って楽しい!」と感じた経験は、その後の学習意欲を大きく左右します。子どもたちの「もっと勉強を頑張りたい」という前向きな気持ちを育てるために、日々の授業の中で、子どもたちが「楽しい」と感じられる機会を意識してつくっていきましょう。

塾の先生ができる、勉強が楽しくなる工夫と指導アイデア

子どもたちが「勉強って楽しい」と感じる機会を増やしていくことで、学習への前向きな気持ちは少しずつ育っていきます。そのためには、先生の関わり方や授業づくりにおける工夫が欠かせません。

ここでは、塾の授業に取り入れやすい工夫やアイデアを紹介します。明日の授業から実践できるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

授業にゲーム性のある活動を取り入れる

授業の中で、課題に取り組むときや理解度を確認するときに、ちょっとした工夫でゲーム性を加えてみましょう。

たとえば、次のような方法があります。

  • 計算問題を解く際に、タイムアタック形式で「制限時間1分で何問解けるか」に挑戦する。
  • 理科や社会の用語に関するヒントを出し、子どもが答えるクイズを行う。

このようなテンポの良い活動を取り入れることで、教室全体に活気が生まれ、「授業が楽しい」と感じやすくなります。

また、ゲーム性のある活動を取り入れることで、子どもたちは自然と授業に集中し、学習内容にも前向きに取り組めるようになるでしょう。「勉強=面白い」という印象を残し、学ぶ意欲を高めるきっかけにもなります。

子ども同士で学び合う時間をつくる

先生が意識して、子ども同士が関わり合いながら学ぶ時間をつくることも効果的です。

一人で机に向かうときとは違い、友達と質問し合ったり相手に答えを説明したりする中で、「お互いに理解が深まった」「自分でも人に教えられた」という満足感が得られます。また、教え合いの中で生まれるコミュニケーションが、子どもたちの勉強に対する前向きな気持ちを引き出します。

子ども同士の関わりを通して「学ぶって楽しい」と感じられる瞬間を、授業の中で増やしていきましょう。

成功体験を積み重ねられるようにする

子どもたちが「できた!」と感じられる場面を、授業の中に意識的に組み込んでいきましょう。その場で成功体験を味わえるような工夫が効果的です。

たとえば、次のような方法があります。

  • 授業冒頭に前回の学習内容を確認する小テストを行い、その場で丸付け。解けた問題に対して「よくできたね」と声をかける。
  • 新しい単元に入る前に、その単元に関する既習内容を、簡単なウォーミングアップ問題として出し、「新しい単元もできそう!」という手ごたえを持たせる。

このように小さな成功体験を授業の中で積み重ねることで、子どもたちは自信をつけ、次の学習にも前向きになっていきます。

努力や工夫のプロセスを認めて声をかける

子どもたちが「自分の頑張りを認めてもらえた」と思える場面をつくることも大切です。結果だけでなく、努力や工夫のプロセスを認める声かけを意識しましょう。

たとえば、次のような言葉がけがあります。

  • 答えが間違っていても、「途中までの考え方は正しかったね」「自分なりに工夫して式を立てられたね」というように、頑張った点を具体的に伝える。
  • 勇気を出して挙手して発表したときは、積極性や挑戦したことが素晴らしいと声かけをする。

こうした言葉の積み重ねによって、子どもたちは「また頑張ってみよう」と思えるようになります。頑張り自体を認めてもらえる経験が増えるほど、「勉強=楽しい」という気持ちが育っていくでしょう。

ICT教材を活用して学習への意欲を引き出す

授業や家庭学習の中でICT教材を活用する場面をつくることで、子どもたちの学習意欲を高められます。デジタル教材やアプリには、紙のテキストにはない「楽しさ」を感じられる工夫が多くあるからです。

たとえば、英単語のクイズがカードをめくるように次々と出てきたり、正解すると効果音やキャラクターが反応したりする仕組みは、子どもたちにとってゲームのような感覚です。また、数学の計算練習で、前回より速く解けたことが画面に表示されると、「やった、伸びた!」という達成感が得られます。

画面上で分かりやすい解説やアニメーションが流れることも、子どもたちの理解を助け、「面白い」「もっとやってみたい」という気持ちを引き出してくれるでしょう。

ICTをうまく活用することで、学習そのものが親しみやすくなり、勉強を楽しいと感じるきっかけを増やすことができるのです。

ICT教材は、子どものやる気を引き出す大きな力になりますが、活用する際は、どんな目的で使うかを明確にしましょう。授業の導入で関心を高めたい、復習で理解を定着させたい、というように、使う目的を明確にすることで、ICTの「楽しい体験」が理解の定着や意欲の向上に、より効果的につながります。

勉強が楽しくなる!成績アップにつながる『ラナペ!』

ICT教材は、子どもたちが楽しみながら学習に取り組めるよう、さまざまな工夫が凝らされています。その中でも、「楽しさ」と「成績アップ」の両立を目指せる教材として注目されているのが、学習アプリ『ラナペ!』です。

ここでは、勉強への意欲を持続しにくい子でも前向きに取り組めて、塾で取り入れやすいWebアプリ『ラナペ!』の特徴を紹介します。

認知特性に基づく診断で、一人ひとりの「得意な覚え方」を選べる

人にはそれぞれ、情報をどのようにインプットするのが得意かという違いがあります。この違いを、「認知特性」といいます。

『ラナペ!』は、この認知特性に基づいた「得意な勉強法診断」を実施し、子ども一人ひとりに合った勉強方法をタイプ別に提案します。「見て」「聞いて」「書いて」の3タイプの中から自分に合った方法で学習できるため、「自分でもできる!」「覚えやすい」など、ポジティブな実感を得やすくなるのが特徴です。

自分の特性に合った方法で学習を進められることで、理解が深まり、「もっとやってみよう」という前向きな気持ちが生まれます。得意な覚え方で学ぶからこそ「勉強が楽しい」と感じられる、それが『ラナペ!』の大きな魅力です。

「二段階学習モード」で達成感を得られる

『ラナペ!』の学習は、繰り返し学習できる「覚えるモード」と、力試しの「テストモード」の二段階で構成されています。自分のペースに合わせて覚えたら、インプットした内容をすぐにアウトプットで確認できるので、「覚えたつもり」で終わらず、「分かった!」「できた!」という手ごたえを感じやすい仕組みです。

この「覚える→確かめる」のサイクルによって、子どもたちの成功体験を積み重ねることができます。その達成感が「またやってみよう」という意欲につながり、勉強を楽しいと感じるきっかけになるのです。

キャラクターとの親密度を深められる仕組みで、楽しく続けられる

『ラナペ!』では、アプリにログインして勉強するほどキャラクターたちとの「友好の証ポイント」がたまり、それに応じて報酬がもらえたり、称号がついたりします。

「次は、どんなごほうびがあるんだろう?」「新たな称号がほしい!」というワクワク感がモチベーションとなり、自然と学習を続けたくなる仕組みです。

キャラクターとの関わりが学習に楽しさをプラスし、子どもたちが自分から学習に取り組む習慣づくりにもつながります。子どもにとって、日々の学習が「やらなければならない」から「やりたい」へと変わっていくでしょう。

飽きさせない工夫で、学習が習慣化しやすい

『ラナペ!』には、継続率アップのための、毎日ログインしたくなる仕掛けがたくさんあります。

たとえば、ログインすると、役立つ知識が得られる楽しいショート動画や、子どもたちからの回答を募集する「今日のお題」など、日替わりのコンテンツが表示されます。「今日はどんな問題が出るかな?」という期待感が子どものやる気を刺激し、飽きにくい工夫がされているのです。

このようなログインが楽しみになる工夫によって、自然と続ける流れができ、学習が習慣化しやすくなります。楽しみながら取り組む時間が積み重なることで、学力の定着や成績アップにつながるでしょう。

『ラナペ!』は、楽しく続けられる仕掛けが満載の学習アプリです。授業後のフォローアップや家庭での自主学習ツールとして活用することで、授業との相乗効果を生み出すことができます。
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勉強を「楽しい」に変える工夫を、授業に取り入れよう

子どもたちが勉強を「楽しい!」と感じられる工夫を取り入れることで、やらされ感をなくし、学習意欲を引き出すことができます。日々の授業の中で、小さな成功体験を積ませたり、努力を認める声かけをしたり、遊びやICTの要素を取り入れたりすることは、効果的な方法です。

先生が積極的に工夫を積み重ねることで、子どもたちは「勉強って面白い」「もっとやってみたい」という気持ちを持ちやすくなります。

「楽しさ」は、子どもたちの学習意欲を育て、結果につながるポジティブな力です。日々の授業に小さな工夫を加えながら、子どもたちが「勉強は楽しい」と感じられる瞬間を、少しずつ増やしていきましょう。

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