トップページHR・クラス運営>修学旅行スローガン例50選|決め方・言葉の工夫・生徒と作るコツも紹介
公開日:2025年08月08日  
更新日:2025年07月22日

修学旅行スローガン例50選|決め方・言葉の工夫・生徒と作るコツも紹介

「修学旅行のスローガンって、どうやって決めればいいの?」
中学3年生の修学旅行を担当する中で、そんな悩みを感じている先生も多いのではないでしょうか。

この記事では以下の3つのテーマについて、教育現場の視点に立って丁寧に解説していきます。

  • 修学旅行のスローガンを決める目的
  • オリジナルスローガンの作り方のコツ
  • スローガンの具体例(テーマ別50選)

生徒の思いがこもったスローガンを作れるよう、準備からアイデア出し、言葉選びのヒントまで具体的に紹介していきます。心に残るスローガンを一緒に考えていきましょう。

修学旅行のスローガンを決める意味と目的

修学旅行のスローガンには、単に行事を盛り上げるだけでなく、生徒たちの意識をひとつにまとめ、行事全体の「軸」となる大切な役割があります。目的やねらいが見えることで、修学旅行という特別な活動に取り組む姿勢も、変わっていくことが期待できます。

生徒にとってのスローガンは、

  • 「どんな修学旅行にしたいか?」を具体的に考えるきっかけになる
  • クラスや学年全体で共通の目標をもつことで、協力し合おうという気持ちが高まる
  • 終わったあとに「自分たちの目標に近づけたか」を振り返ることができ、充実感や達成感にもつながる

というように、活動を通じた学びを深める道しるべになります。

また、教師の立場から見ても、スローガンを通して、

  • 学年として大切にしたい価値観や方針(例:「挑戦」「協力」「感謝」)
  • 修学旅行を通して育てたい力や取り組む姿勢(例:主体性、責任感、思いやり)

などを、生徒に自然に伝えることができます。

修学旅行のスローガンは、みんなで同じ目的や方向性を共有して取り組むための大切な合言葉です。

生徒と一緒に作る!オリジナルの修学旅行スローガン|作り方と考え方のコツ

思いを込めたスローガンを自分たちで作ることで、生徒たちの「修学旅行を充実した時間にしたい」という気持ちは、ぐっと高まります。

ここでは、生徒と一緒にオリジナルスローガンを考えるときの進め方や、言葉に個性を出して印象に残るスローガンにするための工夫を紹介していきます。

スローガンをクラスで話し合うときの進め方

クラスでスローガンを決めるために話し合うときは、以下の3ステップで進めると、生徒たちが考えを整理しやすくなります。

① 目的を共有する

「この修学旅行では、何を大切にしたいか」「どんな時間にしたいか」など、クラス全体で目指す方向性を言葉にして共有します。その際、教師が「学びに役立てる」「友情を育む」「これまでにない挑戦をする」などの視点を提示することで、生徒自身が修学旅行への思いや願いを言葉にしやすくなります。

② キーワードを出し合う

個人やグループで、旅行の目的や自分たちの思いに関連するキーワードを自由に出していきます。

例:友情を育むことが目的の場合 →「仲間」「笑顔」「協力」など

③ キーワードを組み合わせる

出されたキーワードをホワイトボードや付箋に書いて、可視化します。そして、クラス全体で共通点を見つけたり組み合わせたりしながら、スローガンの形にしていきます。

例:「仲間」「笑顔」→「仲間と作る 笑顔いっぱいの修学旅行」

キーワードを並べて一文にする際は、「~しよう」「~の旅」「~を胸に」といった定番の語尾を使うと、形としてまとめやすくなります。

印象に残るスローガンにするための言葉の工夫

言葉の選び方やキーワードのアレンジ、語尾の工夫などによって、スローガンはさらに印象的で心に響くものになります。以下のような工夫を取り入れると、生徒の気持ちがより強く伝わります。

◇キーワードをアレンジする

「感謝」→「ありがとうを伝える」「ありがとうがあふれる」
「挑戦」→「新たな世界へ一歩踏み出す」「日常の外で、新しい自分に出会う」

◇行き先にちなんだ内容を入れる

「京都で学ぶ日本の歴史と未来」
「沖縄の空と海に平和を願う旅」

◇クラスの特徴を活かした表現にする

「笑顔が広がる 3年2組の楽しい旅」など、クラスの雰囲気や個性を反映した表現を工夫する。

◇韻を踏んだりリズムをつけたりする

「見て・感じて・学んで進もう!」など、言葉のリズムを意識して耳に残るようにする。

生徒の思いを引き出す教師の関わり方

目的を共有し、キーワードを出し合うときには、教師は生徒の修学旅行に対する「思い」を引き出すため、学年やクラスで大切にしたいことや、自分たちの中にある期待感、漠然としたかなえたい目的などを言語化できるよう、働きかけることが大切です。

たとえば、こんな問いかけが効果的です。

  • 「どんな思い出を作りたい?」
  • 「修学旅行で何を学びたい?」
  • 「今のクラスのテーマにぴったりな言葉って、どんなものだろう?」

生徒たちの発想を引き出しやすくするために、以下のようなサポートもおすすめです。

  • キーワード例を示す(例:友情・挑戦・感謝・平和 など)
  • 過去の修学旅行スローガンを紹介する

話し合いでは「誰の案が一番よいか」を競うのではなく、みんなで納得・共感できる言葉を探すことが大切です。そのために、教師はファシリテーターとして、生徒同士の意見をつなげたり、違う視点を示して思考の幅を広げたりするといった関わり方を意識しましょう。

スローガン作りは、クラスの価値観や目標を共有する貴重な時間です。生徒たちの言葉を尊重し、「自分たちで決めた」という実感が残るような関わり方を心がけましょう。

表現の工夫を通して、生徒が「自分たちのスローガンだ」と思えるように、気持ちを込めて作りましょう。

修学旅行スローガンの例50選|思いが伝わるフレーズを紹介

ここからは、多くの中学校で実際に使われている修学旅行スローガンをもとに、具体的な例を紹介していきます。生徒たちの思いに合った言葉を見つけやすいように、「友情」「感謝」「挑戦」などのテーマ別に紹介していきます。

友情・仲間をテーマにしたスローガン例

仲間との絆を深め、大切な経験を共有し合うことへの思いを込めたスローガンは、学年全体に一体感を生み出します。修学旅行を通して「仲間と過ごす時間の大切さ」を実感したい場合におすすめです。

  • 一致団結 ~心をひとつに~
  • 絆でつなぐ 最高の2泊3日
  • 仲間とともに進化をとげよう!
  • みんなの個性が輝く修学旅行
  • 共に笑い、共に見つける 学びの旅
  • ひとりじゃない、みんながいる

感謝・支え合いをテーマにしたスローガン例

先生や家族、仲間への「ありがとう」をスローガンに込めることで、旅がより意味のあるものになります。

  • 感謝の気持ちを胸に、学びの旅へ
  • 当たり前に感謝して、一歩前へ
  • 感謝と思いやりを忘れずに
  • ありがとうを伝える旅にしよう
  • 仲間と歩む、ありがとうの旅路

成長・発見・挑戦をテーマにしたスローガン例

修学旅行を「挑戦」や「成長」の機会と捉えると、より前向きな気持ちで参加できます。進路を具体的に考え始める時期に向けて、自分の将来を意識するきっかけに出合う可能性もあるでしょう。

  • 一歩を踏み出す修学旅行
  • 新しい未来へのスタートライン
  • 見て、感じて、成長しよう
  • 新しいこと、いくつ見つかる?〇日間
  • 学びたい!から始まる旅
  • 知らなかった自分に出会う旅

旅行先での学びをテーマにしたスローガン例

旅行先の歴史や文化を体感することで、「土地の歴史や文化を知る大切さ」や「体験として学ぶことの意味」を考えるきっかけになります。修学旅行の目的をしっかりと表現できるスローガンです。

  • 平和の大切さを心に刻む旅
  • 歴史を学び、世界を広げよう
  • 体験して、いま何ができるか考えよう!
  • 過去から学び、未来を見つめる修学旅行
  • 知ることで、大切にできることがある
  • 同じ日本で「初めての日本」に触れる3日間

英語のスローガン例

短くてインパクトのある英語のスローガンは、おしゃれで覚えやすく、生徒にも人気です。
意味もわかりやすく、気持ちが伝わる表現を選ぶと効果的です。

  • Keep Smiling(笑顔を忘れずに)
  • Let’s Try It!(とにかくやってみよう!)
  • Challenge Everything(なんでも挑戦してみよう)
  • Don’t think, feel(考えるより、まず感じてみよう)
  • One team(みんなで一致団結)
  • Let’s make many memories(たくさんの思い出を作ろう)

四字熟語を使ったスローガン例

四字熟語は、短くて印象に残りやすいうえ、リズム感があり、意味も明確なので、修学旅行のスローガンにぴったりです。行き先や学年のテーマに合わせて選ぶと、言葉に「インパクト」や「品格」も加わります。

  • 一期一会:この出会いや今の時間は一度きり。だから大切に。
  • 一致団結:みんなで心をひとつにして、力を合わせよう。
  • 温故知新:昔の知識や経験に学び、新たな知恵や見方につなげよう。
  • 明鏡止水:澄んだ静かな心で、落ち着いて旅を味わおう。
  • 花鳥風月:旅先の美しい風景のなかで過ごす幸せ。
  • 唯一無二:他にはない、心に残る自分たちだけの旅。
  • 楽学両道:楽しみながら、学びにつなげよう。

行き先別スローガン例

旅行先の地名や場所の特色を入れると、スローガンにオリジナリティが生まれ、親しみを感じられます。自分たちの修学旅行のテーマや特色を、より明確に意識できるでしょう。

【京都・奈良】

  • 温故知新 ~古都で感じる日本の歴史と未来~
  • 京・奈良(今日なら)わかる!日本の心
  • 古都に学び、歴史をたどる〇日間
  • 古都探索 ~私たちの大切な文化を知ろう~

【沖縄】

  • 美ら海(ちゅらうみ)物語
  • 平和への祈りを込めて
  • 青い空と友情の旅
  • 修学旅行は楽しーさー!

【東京】

  • 首都TOKYOで感じる日本の最先端
  • 世界都市・東京で学ぶ!日本の発展と文化
  • 見て、感じて、学ぼう!東京体験物語

【長崎】

  • 平和の鐘を未来へ響かせよう!
  • 異国情緒と平和への祈りとともに
  • 長崎の街と歴史に学ぶ 平和の大切さ

大切なのは、生徒が自分たちで言葉を選び、修学旅行への思いを込めるプロセスです。その時間が旅への目的意識を育てます。

生徒の思いを大切にしたスローガンを作ろう

修学旅行のスローガンづくりは、カッコいい素敵なフレーズを考えるだけの活動ではありません。生徒が「自分たちにとって、どんな旅にしたいか」を自分たちの言葉で表現し、クラス全体で旅への思いや方向性を共有する大切な時間です。

「こんな旅にしたい!」という前向きな気持ちをスローガンに込めることで、学校行事である修学旅行は、さらに意味のある人生経験になるでしょう。

この記事で紹介してきた、生徒たちが思いを共有できるスローガンの作り方や具体例をヒントに、教師として有意義な関わり方ができるよう、工夫してみてください。生徒一人ひとりにとって、中学校の修学旅行という人生に一度の機会がより豊かな時間になるような「自分たちらしいスローガン」作りに、この記事がお役に立つよう願っています。

\ SNSでシェアしよう /