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新聞広告やポスティング、ダイレクトメールの送付…。こんな従来の方法だけの営業に限界を感じていませんか?SNSが生活に密着する現代は、生徒・保護者の触れるメディアが変化しています。
でも「SNS集客なんて、したことがない…」「そもそも、どのSNSを運用すべき?」「SNSはやってるけどイマイチ…」という方々もいるでしょう。そんな先生方に向けて、この記事では以下の内容を解説します。
- 塾でSNSを運用するメリット
- SNS集客で失敗するケース
- SNS集客の成功のポイント
- SNS運用の注意点
- SNS以外のWeb集客
記事を最後まで読めば、あなたの塾でSNSを使って集客するイメージがつかめるでしょう。少子化が進んで競争は激しくなる一方ですが、SNSを生徒募集の1つの武器にしましょう!
塾がSNSを運用する3つのメリット
ここでは、塾がSNSを運用するメリットを3つ解説します。運用を理解するための基礎知識になるので、しっかりチェックしてください。
1.生徒募集の武器になる
塾がSNSを運用すれば、低コストで集客力アップを実現できます。その理由は、次の3つです。
- 無料で運用できる
- ターゲット層に合わせられる
- チラシより認知度を高めやすい
以下で、もう少し詳しく解説します。
無料で運用できる
SNSの魅力は、無料で幅広い層にリーチできることです。有料の広告や機能もありますが、基本的にアカウント運用にかかる費用は人件費のみです。
SNSが登場するまで、予算をかけずに広報活動を行うのはとても困難でした。しかし今は無料のSNSを活用することで、広告予算をあまりとれない塾でも効果的な宣伝が可能です。
もはや「SNSを運用しないのは損!」だと言えますよね。
ターゲット層に合わせられる
SNSは、特定の年代や興味を持つ層に集中してアプローチできます。その理由は、ターゲット層が良く利用しているSNSごとに配信内容を変えられるからです。
頻繁に利用するSNSは年代によって異なっているので、保護者・生徒など、リーチしたいターゲット層ごとに異なるプラットフォームを使い分けることも可能です。投稿や配信の仕方によっては、興味を持っている人にのみ投稿が伝わるように調整もできます。
チラシより認知度を高めやすい
SNSは、新聞広告やポスティングよりも広い範囲に展開が可能です。共有機能のおかげで拡散されるスピードも速いので、紙媒体より認知される機会が多くなります。
チラシは当然ながら、届けた人にしか届きません。しかしSNSなら、発信者が予期しない見込み客にまで届く可能性もあります。
2.ブランディングにつながる
SNSを使って塾の理念や強みを発信することで、ブランディング(よいイメージの焼き付け)につながります。たとえフォロワーでない人でも、情報を何度も受信するうちに、あなたの塾のイメージが浸透していくでしょう。
似たような商品で迷ったときに、テレビCMでよく見るほうを選んだ経験はありませんか。目に触れる機会が増えれば、単純接触効果により見込み客に選ばれるチャンスは増えます。これは、SNSでも同じです。
投稿内容に共感や期待感を持ってもらえれば、見込み客をファンにすることも可能です。
単純接触効果とは、人がよく見るものに親近感を感じて好む傾向にあるという心理効果です!
3.生徒・保護者の満足度も高められる
SNSでは、塾の学習風景やイベントの様子を共有でき、内部の盛り上がりも伝えられます。子どもが真剣なまなざしで授業を受けている様子を共有することで、保護者の方々の安心にもつながります。
またSNSは、生徒や保護者との連絡ツールにもなります。タメになる情報を届ける際にも使えるので、顧客のロイヤリティを高めることも可能です。
塾のSNS集客がうまくいかないケースとは?
ここでは、塾のSNS集客が失敗に陥るケースを紹介します。 事前に避けるべき例を知ることで、失敗しないSNS運用の仕方をチェックしましょう。
1.営業や事務的な発信ばかり
投稿が営業的なものや事務的な連絡ばかりになるのは、SNS運用においてNGです。SNSは対話の場であり、一方的な営業や事務的な情報のみではフォロワーの関心を引きません。
自分に関係のない情報やつまらない情報は、日々受け取る情報のなかに埋もれていきます。営業も事務連絡も大切ですが、有益なコンテンツがなければ、やがて受信者に情報を見てもらえなくなるでしょう。
2.更新頻度が低い
SNS運用を行っていても、更新頻度が低いと逆効果になることがあります。あなたの子どもが通っている塾のSNSアカウントやホームページの更新履歴が数ヶ月前だったら、きっと「この塾で、大丈夫?」と感じますよね。
SNSで情報を得たいと思う人は、できるだけ新しい情報を探しています。SNS運用を成功させるためには、定期的な更新が不可欠です。
更新頻度が高ければ、関心は維持されますが、低いと存在が忘れられることも…。単純接触効果(人はよく目にするものを好む)でしたね!
3.文章ばかり
文章ばかりの投稿は、残念ながらあまり見てもらえません。大人にとっても子どもにとっても、SNSとは「頑張って読むもの」ではなく「気軽に見られるもの」です。動画や写真は視覚的にわかりやすいので、閲覧する負担が少ないですよね。
特にZ世代以降の生徒は、動画に慣れ親しんでいます。ターゲットを若者にしたアカウントでは、動画や写真を中心にするのが良いでしょう。だたし、SNSの中には文章がメインのプラットフォームもあります。ターゲットや配信内容によっては、充実した文章コンテンツでも問題はありません。
4.戦略がない
SNSの運用は、戦略が命です。計画的なアカウント設計や投稿がなければ、効果的にSNSを活用することは難しいでしょう。運用の目的を見失っているアカウントには、以下のような共通点があります。
- 数値目標がない
- 発信内容がブレる
- 投稿を検証していない
世の中には、SNSの運用を生業にしている人もいます。競合どうしでターゲットの奪い合いをすることもあるでしょう。フワッと戦略なく運用して成功するものではありません。
学習塾がSNSで集客する4つのポイント
塾がSNS集客を実現するには、フォロワー数(登録者数)の増加が成功のカギになります。フォロワー数が多いほど、生徒や保護者に認知される機会が増え、見込み客の母数が増えるからです。ここでは、見込み客や入塾を増やすためのSNS運用のポイントをチェックしていきましょう。
1.最適なSNSを選ぶ
効果的に運用するには、SNSの選定は不可欠です。特徴を理解して、あなたの塾の集客に適したプラットフォームを選択しましょう。
- YouTube
- TikTok
- X(旧Twitter)
- LINE
運用するのは1つでもOKですし、複数でも構いません。気になる方は、競合塾のSNSを見てみましょう。
YouTube
YouTubeは、動画でさまざまコンテンツを届けやすいのが魅力です。10〜30代がよく使用している ため、生徒も保護者もターゲットに選べます。おすすめの配信内容は、以下のとおりです。
- 授業
- 勉強法
- 入試情報
- 教室内の様子
- 講師の紹介
- 塾の選び方
- おすすめ参考書
上記の内容の動画の概要欄に、ホームページのリンクを貼ることで、お問い合わせの導線が作れます。またコメント機能を使えば、視聴者とのやりとりも可能です。ただし、動画の内容を考えたり撮影・編集をしたりするのは非常に負担が大きい作業です。運営に余裕があれば、ぜひ挑戦してください。
TikTok
TikTokは10〜20代がユーザーの中心となっており、生徒向けのショート動画の配信に最適です。おすすめの投稿内容は、以下のとおり。
- 裏技的な解き方
- 知的なおもしろ話
- 教室内の様子
- 塾の選び方
- 勉強法
- 入試情報
- 講師の紹介
1分前後の動画が主流で、とにかくインパクトが重要です。TikTokにおける塾の投稿では「共感できるもの」や「面白いもの」が、有益な情報よりも評価されています。またターゲットは、中高生に絞るのがおすすめ。年齢的に保護者主導ではなく、生徒主導で塾を選ぶ可能性が高いからです。
拡散力が高く、いわゆる「バズ」を生み出しやすい特徴があります。TikTokで注意を引いて、YouTubeに誘導するケースも多々あります。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、10〜40代まで幅広いユーザーが利用しています。国内のSNSでは、LINEとYouTubeにつぐ3番目のユーザー数(4,500万人)を誇るプラットフォームです。
短い文章だけの投稿でOKなので、続けやすさが魅力です。拡散力も高いので、キャンペーンを行うことで、不特定多数の人からフォローされる期待が持てます。投稿のリンクからWebページへの誘導がしやすいのも魅力です。
【投稿内容の例】
- 講座の宣伝
- イベント告知
- 教室内の様子
- 勉強法
- 裏技的な解き方
- 知的なおもしろ話
課金すれば、長文投稿や投稿の編集も可能です。また60分以内の動画も投稿できるので、これまでより投稿にバリエーションも出せます。ユーザー層が幅広いので、狙ったターゲットが反応してくれるかどうか、しっかり検証を行いましょう。
SNS運用が初めての方は、ユーザー数が多くて続けやすいX(旧Twitter)がおすすめです!
Instagramは、写真とショート動画の投稿に適したSNSです。視覚的に訴えやすいので、塾のリアルな様子を伝えるのに向いています。ユーザーは10〜30代が中心なので、ターゲットにできるのは生徒・保護者の両者です。
ただし塾の集客ツールとしては、微妙なところも…。気になる点は、以下の2つです。
- 投稿にWebページのリンクが貼れない
- 「映える」投稿は作りにくい
アクセスしてほしいWebページに誘導する際に、ユーザーにはアカウントのプロフィール欄に移動してもらう必要があり、スムーズな導線が作りにくい点はマイナス点です。集客をする際には、気を引きやすい動画(リール)投稿と静止画の(フィード)投稿をうまく使い分ける必要もあるでしょう。
Facebookは30〜40代の利用率が高いプラットフォームなので、保護者をターゲットにした投稿をするのがおすすめです。主な運用メリットは、次のとおりです。
メリット | 説明 |
---|---|
アカウントの信頼性が高い | 実名登録が必要なため |
充実した投稿が作りやすい | 画像と最大6万文字のテキストが使える |
Webページに誘導しやすい | 投稿にリンクが貼れる |
ホームページのように使える | Googleの検索結果にも表示される |
機能が豊富 | 無料でも使えて、有料広告も配信できる |
【投稿内容の例】
- 講座の宣伝
- イベント告知
- 塾の紹介
- 講師の紹介
- 教室内の様子
- 子どもの勉強法
- 塾の選び方
- 入試制度の説明
ユーザーの年齢層が高く、将来性が懸念される点はマイナス材料です。また他のSNSに比べると拡散力が低く、新しい繋がりが持ちにくいネガティブな点もあります。イベント機能で興味のあるユーザーにリーチしたり有料広告を出稿したりして、積極的に認知拡大を行うことが必要になるでしょう。
LINE
LINEは10〜40代で、90%以上の利用率があります。スマホを保有している人の大部分が利用しているSNSです。
ただし他のSNSと違って、見込み客の集客には向いていません。これは、すでに繋がっている人とのコミュニケーションに特化しているためです。したがって、次のような活用方法がおすすめです。
- 塾と生徒・保護者の連絡手段
- 質問できる環境
- オプション講座の案内
- 入塾しなかった生徒への案内
- 学習に関する有益な情報配信
- 他のSNSに誘導する告知
公式 LINEアカウントによる「自動配信」機能はとても便利です。あらかじめ設定しておけば、受信者ごとに別々の配信ができるので、相手のニーズに合わせたアプローチができます。
2.ターゲットに合うアカウントを作る
運用するSNSを決めたら、ターゲットに合わせたアカウント設計が必要です。テーマや投稿の方針が明確でないと、発信に一貫性がなくなってしまいます。いきなり作るのではなく、まずは分析をしましょう。
【分析の例(3C分析)】
Customer(顧客・市場) | ・どんな人がターゲット? ・ターゲットのニーズは? |
Company(自社) | ・提供できる強みは? ・他社に劣る弱みは? |
Competitor(競合) | 競合アカウントの状況は? ・フォロワー数 ・投稿頻度、時間 ・投稿内容 ・いいねの数 ・コメント ・プロフィール ・ビジュアル |
表にある項目をリストアップして、分析しましょう。そうすることで、
- ターゲットが求めること
- 提供できること
- 投稿するべきこと
が見えてきます。見込み客のニーズがあって、差別化できるポイントが見つかればチャンスです。
初めから完璧でなくてOK!成功例を参考にして、自社に合う形を探しましょう。
3.ターゲットに合う投稿を作る
アカウントを作ったら、ターゲットに狙いを定めて投稿を作りましょう。ターゲットに刺さるコンテンツを提供しなければ、フォローされないからです。フォロワーを生む投稿には、以下のタイプがあります。
コンテンツの種類 | 主な例 |
---|---|
タメになるコンテンツ | ・解き方や勉強法 ・試験や入試対策 ・入試に関する最新情報 ・教育業界の最新情報 ・塾の選び方 |
視覚的なコンテンツ | ・教室のリアルな日常 ・成績向上や合格への軌跡 |
ストーリー系のコンテンツ | ・志望校に合格した話 ・過去の失敗談 |
興味を惹くコンテンツ | ・豆知識 ・質問コーナー ・塾講師の日常 |
トレンド系のコンテンツ | ・流行とのコラボ |
SNSで集客を目指すうえでは、投稿作りが最も重要で、苦労もする作業です。フォロワーが少ないときは反応がないこともありますが、アカウントの方針にしたがってコツコツ投稿を進めましょう。
4.フォロワーを増やす
フォロワー数の増加は、見込み客を増やすうえで最も重要です。具体的な手順を、以下でチェックしましょう。
a.まず内部の人にフォローしてもらう
まずは、内部の人への周知徹底が必要です。身近な人がSNSに気がついていなければ、見込み客には広がりませんよね。以下の人たちには必ずフォローしてもらいましょう。
- 既存の生徒・保護者
- 新規入塾する生徒・保護者
さまざまなタイミングでフォローできるように、配布物に二次元バーコードを印刷したり、連絡用メールで告知したりして協力をあおぎましょう。
b.さらにフォロワーを増やす
内部の人からフォロワーを増やすと同時に、さらなるフォロワー増加を目指しましょう。主な手法は、以下の4つです。
相互フォロー | 関連性のあるユーザーや他の教育関連のアカウントをフォローして、フォローしてもらう。 |
キャンペーン | 特典を設けて、フォロー&投稿の拡散(シェア・リポスト)をしてもらう。 |
ハッシュタグ投稿 | SNSで検索する人や関連の高い投稿閲覧者の目に触れ、フォローされる機会が増える。 |
魅力的な投稿 | 投稿で共感を誘い、フォローしてもらう。 |
難易度が低いのは、相互フォローです。自然に相互フォローできれば最良ですが、場合によってはフォローする相手にお願いすることも必要でしょう。
またキャンペーンが成功してフォロワーが増えても、特典のためにフォローした人は必ずいます。本当の意味での見込み客を増やすというより、認知を高める側面が強いことも念頭におきましょう。
c.分析しつつ投稿を繰り返す
フォロワーを増やす初動を終えた後は、ひたすらターゲットに向けた投稿を繰り返しましょう。ただし、分析しながら投稿をすることが大事です。次のポイントを、チェックしましょう。
- 投稿した時間と閲覧数
- 「いいね」の数が多い投稿
- 「いいね」の数が少ない投稿
- 投稿へのコメント
- 入塾や問い合わせに至った数
- フォロワー(登録者)の増減
ただ投稿しているだけでは、戦略がないのと同じです。意図して数字を伸ばすことは難しいですが、継続できる体制を整えて、より良い投稿を追求するしかありません。
塾でSNSを運用する際の注意点3つ
1.塾の講師が個人でアカウント運用する場合
塾でSNS運用をする際には、塾のアカウントを運用する場合もあれば、先生個人のアカウントを作って運用するケースもあるでしょう。
先生個人のアカウントを運用する場合は、生徒との相互フォローは避けましょう。生徒がフォローして投稿を閲覧することに問題はありませんが、互いにやり取りが可能な状態になるとトラブルのきっかけになる可能性があります。
2.SNS運用に頼りすぎない
集客をSNSに頼りすぎないことも重要です。普通は成果が出るまでに、時間がかかるからですね。SNS以外の広告から入塾するケースも多いのであれば、その方法も併用すべきです。 またSNS運用がうまくいっても、生徒や保護者の満足度が低ければ生徒は増えません。今通っている生徒の満足度を高めて、兄弟・姉妹や友人の入塾を促しましょう。SNS運用は、あくまで手段の1つです。
SNSの広まる世の中でも、保護者の口コミの力は絶大ですよね。
3.個人情報の流出に気をつける
SNSへの投稿が、個人情報の流出にならないように気をつけましょう。投稿には、写真や動画を用いることもあるからです。
投稿に生徒の写真を許可なく載せた場合、プライバシーの侵害につながるリスクがあります。生徒の個人名や成績・進路に関する情報も、取り扱いに十分気をつけましょう。
塾のWeb集客の方法はSNS以外にもある
塾のWeb集客の方法は、SNS以外にもあります。集客力を最大化できるように、SNS以外の各手法の特徴を踏まえ、ベストな選択をしていきましょう。
Web広告の活用
塾が集客力を高めるためには、Web広告の活用も有効です。設定は必要ですが、Web広告はターゲットとなる生徒や保護者にダイレクトにアプローチできます。Web広告の種類と特徴は、以下で確認しましょう。
主な広告の種類 | 特徴 |
---|---|
検索エンジン広告 | GoogleやYahoo!などで、検索キーワードに合わせて広告が表示される。 |
ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリ内で表示される画像や動画の広告。 |
ビデオ広告 | YouTubeなどのビデオプラットフォームで表示される広告。 |
リターゲティング広告 | 過去にサイトを訪れたユーザーに対して再度広告を表示する。 |
なお広告の出稿は、すべて有料です。短期間だけ広告を表示することも可能で、集中的に広告資金を投下できる場合には有効な集客手法になるでしょう。
SEO(検索エンジンの最適化)
SEOは、塾のウェブサイトを検索エンジンで上位に表示させる施策です。自分から積極的に検索して調べている人がターゲットなので、より入塾に近い見込み客と接点を持てるのが最大のメリットです。
たとえば、塾を探す人は「塾名 地域名」のキーワードで検索をするでしょう。そのキーワードの検索結果画面の目立つ位置に、あなたの塾のWebサイトが表示されれば、多くの見込み客にリーチできます。
しかし、同じように考える競合も多いので、誰でもすぐに上位表示できる訳ではありません。検索エンジンに評価されて結果が出るのは、早くて3ヶ月、通常1年かかると考えてください。
SEOによる集客は、自ら行えば無料で可能です。しかし専門知識が必要で、トレンドの変化も多いため、有料で外部に委託する手段もあります。
MEO(地図検索の最適化)
MEOは地図検索結果の最適化のことで、地元の見込み客があなたの塾を見つけやすくする手法です。無料で行えて、専門知識がなくてもOKです。
主にGoogleマップに登録されている情報を充実させるだけで、効果を発揮します。入力すべき情報は、以下のとおり。
やるべきこと | 詳細 |
---|---|
位置情報の確認と更新 | ・塾の位置情報が正確か確認 ・不正確なら正しい情報に更新 |
営業時間と連絡先情報の充実 | ・塾の営業時間 ・電話番号、メールアドレス ・休業日や特別な営業時間を随時更新 |
ユーザーレビューの活用と管理 | ・ポジティブなレビューの獲得 ・レビューへのリアクション |
写真や動画の投稿 | ・塾の内部や授業の写真や動画を投稿 ・定期的に新しい写真や動画を追加 |
キーワードの最適化 | ・検索されやすいキーワードを説明文に含める |
特典やイベントの告知 | ・イベント情報を地図上のリスティングに追加 |
MEOはSEOとも関連性が高く、同時に行うのがおすすめです。もちろん、MEOだけ行うことも可能です。
ポータルサイト(塾のまとめサイト)への掲載
塾を選ぶ際には、比較サイトやポータルサイトもよく利用されます。掲載されれば、多くの見込み客に対して塾の情報を提供する絶好の機会を持てます。
無料で掲載してもらえるサイトもありますが、集客を考えるなら有料サイトのほうがおすすめです。問い合わせにつながりやすかったり、塾の特色や強みをたくさん掲載できたりします。
ホームページを充実させる
塾のホームページは、集客の「顔」です。デザインが魅力的なホームページであればあるほど、訪問者の期待感を高められるでしょう。
SNS集客はもちろん、Web広告やSEOで集客を行う場合にも、最終的にホームページにアクセスを集めて決断を迫るのが一般的です。したがって見込み客が知りたいと思う情報は、詳しく掲載しましょう。情報が見つかりにくいと、途中で調べるのをやめて離脱してしまいます。
【載せるべき情報の例】
- 講師紹介
- 塾の強み
- 生徒の声
- 授業カリキュラム
- 合格実績
- 料金体系
- 通塾曜日
- 体験授業が可能か
- お問い合わせ方法
ホームページには、スマホから来訪する人がほとんどです。スマホで見てもデザインが整っていることが求められます。
SNSも上手に活用して「選ばれる塾」を目指そう!
現代の塾経営においてSNS運用は、もはや欠かせない存在になりつつあります。しかし、SNSだけで集客するのは難しいので、
- Web広告
- SEO
- MEO
- ポータルサイトへの掲載
- 充実したホームページ
を組み合わせることで、集客力を最大化することが大事です。
またSNS運用は、プラットフォームの種類や投稿を戦略的に考えながら、分析を続けることが大事です。うまく運用すれば、集客だけでなく塾のブランディングや内部生の満足度向上にも貢献します。
大きな成果をすぐに出すのは簡単ではありませんが、SNS集客ができれば大きな武器になります。まだ本格的に取り組んでいないのであれば、記事を参考にしてSNS集客をぜひ始めてみましょう!
これからの教育を担う若い先生たちに向けた、
学び・教育に関する助言・ヒント(tips)となるような情報を発信します。
何気なく口にする駄菓子(chips)のように、
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