
「運動会や体育祭のスローガンはどんな言葉にしたらいいだろう」
「クラスの連帯感につながるスローガンをつくりたい」
このように考える小中学校の先生は多いのではないでしょうか。
小中学校の運動会や体育祭におけるスローガンは、子どもたちの連帯感を育むうえで、とても大切な役割を担っています。
この記事では、運動会・体育祭が盛り上がるスローガンのアイデア例をはじめ、スローガンづくりのポイントもまとめました。スローガンづくりで悩んでいる先生は、ぜひ参考にしてみてください。
運動会・体育祭のスローガンづくりのポイント
運動会・体育祭のスローガンは、「短く・覚えやすく・行事の目的に合っている」ものがよいでしょう。練習や本番のときにみんなでスローガンを声に出すことで、連帯感を持って臨むことができます。そのため、リズムや勢いのある、声に出しやすい言葉にするのがおすすめです。
また、四字熟語や英語のスローガンにすると、横断幕にしたときに目につきやすくなり、スローガンをより意識できるようになるでしょう。
全員が言葉の意味を理解でき、親しみをもてるスローガンにするには、学校や学年に合わせて言葉を選ぶことが大切です。小学校低学年、中高学年、中学校それぞれに合わせたスローガンづくりのポイントをまとめていきます。
小学校低学年の場合
小学校低学年のスローガンづくりでは、難しい言葉は使わず、シンプルでわかりやすい表現にしましょう。「大きな声で元気よく」というような、イメージしやすく行動に結びつけやすい言葉にすることで、意識しやすくなります。一人ひとりが、何をどのように頑張るのかが、見たり聞いたりしただけで明確になるようなスローガンにしましょう。
小学校中高学年の場合
小学校中高学年になると、語彙力が増え抽象的な言葉もスローガンに入れやすくなります。そのため、「努力・挑戦・団結」といった言葉も理解できるようになり、使える語彙は一気に広がります。
また、役割意識も強まるため、自分だけでなく「仲間のため、勝利のため」を意識した言葉を入れることで、より連帯感が増します。運動会の目的を明確にして、その目的に合った言葉を選ぶようにしましょう。
中学生の場合
中学生は、さらに多くの表現や抽象語が使えるようになり、主体性やストーリー性を込めたスローガンも盛り込めるようになります。四字熟語や英語、漢字一字などの表現に自分たちの思いをのせることで、横断幕にしたときにより映えるものとなります。
スローガンには子どもたちの運動会への思いがこもっています。練習のたびに声に出したり、掲示したり、プログラムに載せたりして、みんなが愛着をもてるように活用していきましょう。
運動会・体育祭で使えるスローガンのアイデア
ここでは、実際に運動会や体育祭で使えるスローガンを紹介していきます。小学生でも中学生でも幅広く使えるものをまとめました。テーマや特徴ごとにまとめているので、学年や目的に合ったものを選んでいきましょう。
四字熟語と副題としての言葉を組み合わせるなど、さまざまな言葉を組み合わせてみると、さらに表現の幅が広がります。
【例】全力挑戦~挑戦の先に成長がある~
かっこいいスローガン23選
ここでは、「熱さ」や「勢い」が感じられるかっこいいスローガンをまとめていきます。シンプルでまっすぐな言葉は、誰もが意識しやすいスローガンになるでしょう。
・最後まで、全力!
・笑って元気に、ゴールまで!
・みんなでいっしょに、走りぬけ!
・力いっぱい、がんばろう!
・あきらめないのが、かっこいい
・仲間と協力、最後まで!
・みんなで最高の思い出を
・この一瞬にすべてを賭ける
・逆境も力に、勝利をつかむ
・絆が導く、頂点への道
・挑戦の先に、俺たちの未来がある
・走り抜けろ、限界のその先へ
・燃えあがれ、青春の炎
・心をひとつに、勝利への道を切り開け
・仲間とともに、限界を超える瞬間をつくる
・挑み続けるものだけが、栄光をつかむ
・全力で走り抜け、この一瞬を伝説に
・絆でつなぐ、最高の勝利
・燃えろ
・魂の一撃
・頂点を奪え
・走破せよ
・限界の先へ
おしゃれなスローガン25選
ここでは、シンプルながらも言葉に余白のある、洗練されたスローガンをまとめていきます。大人っぽさがありつつも、イメージがしやすいフレーズを選べば、連帯感が高まるでしょう。
・風といっしょに走れ
・笑顔かがやく一日に
・心をひとつに進もう
・ひとつの夢を みんなで
・明日へ走るぼくら
・今日の全力が、明日の自信
・心をつなげば、力になる
・きらめく瞬間をつかまえにいく
・心ひとつに、前へ前へ
・静かに燃える
・まっすぐに、飛べ
・心が動けば、体も動く
・この瞬間を、最高の色に
・走る理由は自分の中に
・淡々と、全力
・超えるは昨日の自分
・仲間と描く、ひとつのストーリー
・汗は努力のアクセサリー
・光の中を、仲間とともに
・光の方へ
・風をまとって
・空を切る
・未来を照らす
・一歩の勇気
・軌跡を刻む
面白いスローガン12選
ここでは、ツッコミどころがありつつも、本気の姿勢が表れているスローガンをまとめていきます。くじけてしまいそうなときも、立ち上がるきっかけになるでしょう。
・今日だけ本気出す
・転ばないように全力で
・勝利、いただきます
・気合いMAX、テンションMAX
・勝利よりも思い出、でも勝てたら最高
・走るのは苦手でも、青春は走り抜ける
・体力ないけど、気合いだせ
・ヨイショの気合いで、ゴールまで
・走れ、青春。歩くな、俺。
・笑って走って、全部思い出にする
・勝っても負けても、今日の主役はオレたち!
・全力でふざけて、全力で戦う!
二字・四字熟語を使ったスローガン27選
ここでは、運動会・体育祭のスローガンで使える二字熟語・四字熟語をまとめていきます。熟語を主題にして、副題に文章を加えると、スローガンがより具体的になります。
・快走(かいそう)
・希望(きぼう)
・協力(きょうりょく)
・結束(けっそく)
・信念(しんねん)
・成長(せいちょう)
・全力(ぜんりょく)
・団結(だんけつ)
・挑戦(ちょうせん)
・爆進(ばくしん)
・飛翔(ひしょう)
・飛躍(ひやく)
・躍動(やくどう)
・勇気(ゆうき)
・一騎当千(いっきとうせん)
・一心不乱(いっしんふらん)
・一致団結(いっちだんけつ)
・完全燃焼(かんぜんねんしょう)
・限界突破(げんかいとっぱ)
・獅子奮迅(ししふんじん)
・疾風迅雷(しっぷうじんらい)
・全力疾走(ぜんりょくしっそう)
・全力投球(ぜんりょくとうきゅう)
・電光石火(でんこうせっか)
・百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
・風林火山(ふうりんかざん)
・勇往邁進(ゆうおうまいしん)
当て字を使ったスローガン12選
読みは同じまま、意味の異なる漢字を当てて作る当て字。ここでは、「かっこよさ」と「オリジナリティ」を兼ね備えた当て字を使ったスローガンをまとめていきます。横断幕に、力強い漢字を大きく書くことで、とても目立つスローガンとなるでしょう。
・晴瞬(せいしゅん):晴れやかな瞬間
・前力(ぜんりょく):前に進む力
・輝繋(きずな):輝きを繋ぐ
・友笑(ゆうしょう):友と笑う
・共奏(きょうそう):共に奏でる
・超閃(ちょうせん):超えて閃く
・真華(しんか):真の華を咲かせる
・悠煌(ゆうき):悠々と煌めく
・一輝闘閃(いっきとうせん):一つの輝きで戦い、閃く
・一智団結(いっちだんけつ):心と知恵を一つに団結する
・一勝懸命(いっしょうけんめい):一勝に向かって懸命に
・意心伝進(いしんでんしん):意志と心を伝えて進む
英語を使ったスローガン15選
ここでは、英語を使ったスローガンをまとめていきます。英語を使ったスローガンは、短文でもかっこよくおしゃれになりやすいです。日本語の文章と組み合わせるのもおすすめです。
・Never give up(あきらめない)
・Break the Limit(限界を超えろ)
・Rise to Victory(勝利へ立ち上がれ)
・Go Beyond(その先へ行け)
・Do your best(ベストを尽くせ)
・Be the Light(光になれ)
・One Step Forward(前に一歩進め)
・Run for Glory(栄光に向かって走れ)
・Believe in yourself(自分を信じて)
・One for all,All for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)
・One Team(心をひとつに)
・Victory(勝利)
・Unite(団結せよ)
・Be Brave(勇敢であれ)
・Challenge(挑戦)
五七五スローガン11選
五七五で組み立てられたスローガンは、覚えやすいのに加えて、熱さやおしゃれさもアピールできます。
・走り出す 勇気の一歩 未来へと
・全力で かけぬけていく 今日の道
・あきらめず 前へ前へと 進むだけ
・力こめ 最後の一歩 踏み出そう
・挑む今、汗が光って 道ひらく
・つなぐ手が 力を生んで 勝利へと
・声重ね 心をそろえ 走り出す
・ひとつだよ みんなの思い 風になる
・空高く 心が跳ねる この瞬間
・今を見て 今を信じて 今走れ
・強くなる 今日の全力 明日の力
抽象的すぎるスローガンは意味が伝わらない場合もあります。言葉に込められた思いまで全員で共有できるよう、「かっこよさ」と「伝わりやすさ」のバランスを意識するとよいでしょう。小学生では、スローガンにポーズや振付を当てはめて、言うたびにみんなでその振付をすると連帯感が増しますよ。
スローガンを決める意味や目的とは
小中学校の運動会や体育祭でスローガンを決める意味は、主に以下のようなものがあります。
・行事で目指す姿を明確にするため
・子どもの主体性を引き出し、連帯感を高めるため
・行事を思い出として残すため
運動会や体育祭などの学校行事には、集団への所属感や連帯感を高めるという目的があります。スローガンがあることで、子どもたちは行事を通じて何を目指すのか、そのために何を頑張ればいいのかが明確になります。これにより、チームやクラスなど、集団のために主体的に取り組む姿勢が生まれやすくなり、行事全体が盛り上がることにつながります。
また、チームみんなでつくったスローガンは、行事の記憶と結びつき、思い出として残りやすくなります。これが後に、子どもたちのさまざまな挑戦のきっかけや後押しにもつながる可能性があります。スローガンは、行事そのものの価値を高めるために大切なものなのです。
スローガンをつくる手順とポイント
ここでは、スローガンをつくる手順と、指導のポイントをまとめていきます。「スローガンはどのようにつくったらいいのだろう」と迷う先生はぜひ参考にしてみてください。
スローガンをつくる際には、クラスやチーム全員で行う場合と、少人数の実行委員などが行う場合があります。どちらもスローガン決定までの見通しをもつことが大切になってくるので、子どもの思いをしっかりとスローガンに反映できるよう、行事までの日程や練習予定から逆算して計画的に行っていきましょう。
①価値観を共有し、キーワードを出し合う
まず、子どもたち自身が運動会や体育祭でどのようなことを大切にしたいのかを出し合い、共有します。最初は個人で考え、その後少人数で共有してキーワードにし、最後に全体で分類しながら、キーワードを整理していくとスムーズです。
キーワードの選び方や分類が難しいようであれば、先生が「キーワードは○○になりそうだね」「○○と△△は似ているね」といったように、必要に応じて支援するようにしましょう。
【分類の例】
・協力、団結系:協力、チームワーク、一致団結、絆
・挑戦、努力系:挑戦、最後まで、あきらめない
・マナー、応援系:全力応援、拍手、メリハリ、礼儀
・楽しさ、思い出系:笑顔、思い出、楽しむ、青春
②スローガンの案を考える
出し合ったキーワードをもとに、スローガンの案を考えていきます。個人や少人数で考え、なるべく多く案を出していきます。キーワードの組み合わせ方を工夫したり、言い換えたりするなど、さまざまなつくり方があることを、先生が示していくと良いでしょう。
【組み合わせ方の例】
・「~して、~するクラス(学年)に」
(例)「協力して、最後まで走り抜けるクラスに」
・「~を大切に、~をめざす」
(例)「絆を大切に、勝利をめざす」
・三語スローガン
(例)「挑戦・協力・全力」
・短いフレーズ
(例)「一致団結」「かがやく思い出」
必要に応じて昨年度までのスローガンや他の学校のスローガンを参考にするのも良いですが、影響を受けすぎないようにしましょう。
③全体で話し合い、スローガンを一つに決める
スローガンの案の中から、全体で話し合って一つに決めます。「短くて覚えやすいもの」「目標がわかりやすく、行動につなげやすいもの」「自分たちらしさが表れているもの」といったポイントを、先生が提示することでしぼりやすくなります。
この過程は、実行委員が代表してスローガンを考えている場合でも、いくつかにしぼった案の中からクラスごとに話し合って一つに決める時間を設けたり、投票をしてもらったりして、必ず行事に参加する全員が関われるようにしましょう。
一人ひとりが考える過程こそが、行事に関わる全員が自分ごととして行事に参加することにつながります。その際にも、響きがいい言葉、映える言葉ばかりに注目するのではなく、行事の目的や大切にしたい価値観をしっかり共有したうえで、それに合ったスローガンを選べるようにするのが大切です。
スローガンをつくる過程で、子どもたちが運動会や体育祭で「何を頑張りたいのか」「何を目指したいのか」を考える時間をとることがとても大切です。この時間こそが、主体的な行事づくりにつながります。
子どもの思いがこもったスローガンで、運動会や体育祭を盛り上げよう
小中学校の運動会や体育祭におけるスローガンは、子どもたちの連帯感をつくるためにとても大切なものです。このスローガンを一人ひとりが意識しながら、練習や当日のパフォーマンスを行えるようにすることが重要です。そのために、子どもたちが愛着をもちやすく、行動に移しやすいスローガンをつくることが必要になります。
スローガンをつくる際には、子どもたちの「どんな行事にしたいか」「何を大切にしたいか」を明確にしたうえで、学年や実態に合った言葉を、子どもたち自身が考えていけるようにしましょう。
この記事を参考に、運動会や体育祭が盛り上がるスローガンを考えてみてください。
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