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公開日:2024年08月21日  
更新日:2024年08月20日

【小学校】学級通信の保護者あいさつ文例集~新担任の先生必見!好印象を与える書き方のコツ~

「学級通信を書くことになったけれど、どう書いたらいいかわからない」
「なぜ学級通信を出したほうがいいの?」
「すぐ利用できる例文があれば知りたい」

このようにお悩みの先生方もいらっしゃることでしょう。

学級通信は、子どもたちの成長や学校生活の様子を伝え、家庭と学校の連携を深める大切なツールです。そのなかでも、「保護者あいさつ」で保護者に学校側の意図や教育方針を伝えておくことで、日頃の学校生活でも協力を得やすくなります。

そこでこの記事では、学級通信における「保護者あいさつ」の重要性から具体的な作成方法、季節ごとの内容の工夫まで、詳しく解説します。押さえるべきポイントを知り、保護者に喜ばれる学級通信を作成しましょう!

学級通信はなぜ大切?

学級通信は、教師と保護者をつなぐ架け橋としての役割を果たします。ここでは、学級通信の重要性について詳しく解説していきます。

家庭と学校とが連携できる

学級通信は、担任教師と保護者をつなぐコミュニケーションツールです。定期的に学級の様子を伝えることにより、学校と家庭の連携を深められます。

学級通信を活用することで保護者の理解と協力を得やすくなり、日々の学校生活を充実したものにできるでしょう。

子どもたちの成長を共有できる

学級通信のメリットには、子どもたちの成長や変化を共有できる点もあげられます。

▼学習面
・新しい知識やスキルの習得
・日々の授業への取り組み方
・授業で扱った内容

▼生活面
・友人関係
・係活動などでのよかった点
・キラッと光る子どもたちの言動

さらに先生からのコメントも添えることで、保護者は我が子の成長を実感できるでしょう。

例:「1組では最近授業中の発言が増え、みんな積極的に学習に参加しています」

学校生活の様子を伝えられる

日々の学校生活の様子を詳しく伝えることで、保護者に安心してもらえるでしょう。保護者からすると学校生活の中身は見えにくく、不安になってしまう方も多いものです。

子どもたちが過ごす教室の雰囲気、休み時間の過ごし方、給食の様子など、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。保護者は子どもの様子をイメージしやすくなります。 運動会などの学校行事や、社会科見学といった特別活動の様子を伝えることも重要です。活動を通じて子どもたちがどのような経験をし、なにを学んだかを伝えてみてください。学習活動のねらいをより理解してもらえるでしょう。

学校の様子を伝えることで、保護者の方も安心して子どもたちを任せてくれるでしょう。

保護者あいさつを書く際の注意点

学級通信は、新年度の始まりや学期ごとに保護者へのメッセージを伝えるためにも用いられます。その中でもあいさつ文は、先生と保護者との関係構築の第一歩です。以下のポイントに注意して作成しましょう。

丁寧で簡潔な文章を心がける

保護者あいさつは、担任の先生の第一印象を決める大切な文章です。丁寧な言葉遣いを心がけ、誠意をもって書きましょう。一方で長すぎる文章は読みにくくなるので、簡潔にまとめることも大切です。要点を絞り、1〜2段落程度にまとめましょう。

子どもたちの様子をポジティブに伝える

子どもたちの様子やメッセージを伝える際は、ポジティブな内容を心がけてください。子どもたちの頑張りを認めつつ、保護者に安心感を与える表現を目指しましょう。

例:「新学期にあたり、クラスで協力して教室の大そうじをしました。きれいに整った環境で、2年生の学習がスタートします」

ただし課題がある場合は隠さず、適切に伝えることも大切です。その際も「今後の成長が楽しみです」といった前向きな言葉を付け加えることで、保護者の協力を得やすくなります。

保護者と連携する姿勢を伝える

あいさつ文の中で「保護者と協力して子どもたちを支えたい」という姿勢をはっきりと伝えましょう。

例:「お子様の成長を一緒に見守り、支えていけたら幸いです」「家庭と学校とが協力して、お子様にとってよりよいサポートをしていけたらと思っています」

また「お子様のことで気になることがありましたら、いつでもご相談ください」と、一言添えてみてください。「こんな小さなことで、先生に連絡してもいいのかな?」「クレームだと思われない?」と悩んでいる方も多いものです。先生のほうから歩みよってもらえると、保護者も学校に相談しやすくなります。

個人情報の取り扱いに注意する

学級通信を作成する際は、個人情報の取り扱いに注意しましょう。個別の子どもの様子に言及する際は、プライバシーに配慮することが重要です。特定の子どもの名前を出していろいろな情報を載せるのは避け、全体的な傾向や匿名化した事例として紹介するなどの工夫が必要です。

写真を掲載する際は、とくに慎重に対応することが求められます。事前に保護者の許可を得ることはもちろん、不適切な写真は載せないように気をつけましょう。個人が特定されにくい全体写真を使用するなどの配慮も検討してみてください。

保護者が知りたいと思う情報を、前向きな語り口で伝えてみましょう!

保護者に喜ばれる内容のポイント

学級通信を作成する際は、保護者が気になる内容を入れつつ構成しましょう。以下のポイントを押さえることで、より保護者のニーズに合った学級通信を作成できます。

担任の先生の自己紹介と教育方針

保護者にとって「担任がどのような人か」は重要なポイントです。人となりがわかる「自己紹介」「教育方針」を簡潔にまとめておきましょう。

▼自己紹介
・経歴
・趣味
・性格

▼教育方針
・子どもたちにどんな理念をもって接しているか
・教育への想い
・クラス運営にあたっての意気込み

例:「子どもたち一人ひとりの個性を大切にし、自主性を育む教育を心がけています」

自身の経験や得意分野を書くのもおすすめです。「過去に〇年間の担任経験があり、とくに理科教育に力を入れてきました」といった具体的な情報があると、保護者も信頼しやすくなります。

クラスの目標や取り組み

新年度のスタートにあたり、クラスの目標や重点的な取り組みを伝えることが大切です。学習面だけでなく、生活面についてもバランスよく触れておくとよいでしょう。

例:
学習面の目標「自ら考え、積極的に発言できるクラスを目指します」
生活面の目標「思いやりの心を持ち、クラス全体で協力し合える関係を築きます」

具体的な目標や取り組みを伝えておくことで、家庭での協力を得やすくなります。また取り組み内容についても、なるべく細やかに連絡しておくとよいでしょう。

例:「毎朝15分間の読書タイムを設け、読解力の向上を図ります」

日々の活動の内容・目的を紹介することで、保護者も家庭でのサポートをイメージしやすくなります。

子どもたちの日常の様子や成長を感じる場面

保護者は、学校生活での我が子の様子に興味津々です。子どもたちの日常の様子をエピソードつきで伝えることで、保護者にも喜んでもらえるでしょう。「成長を感じる場面」といっても、難しくとらえる必要はありません。

例:
「給食の時間に、苦手な野菜に挑戦する子どもたちの姿が印象的でした」
「グループ活動では、互いの意見を尊重しながら協力して課題に取り組んでいました」

こういったエピソードも、子どもたちの成長を実感できる内容です。友達関係も含めて伝えるのもいいですね。

保護者への感謝の言葉

子どもの成長には、保護者の理解と協力が必要不可欠です。学級通信を通して、日頃の協力への感謝の気持ちを伝えましょう。また、具体的な場面をあげつつ感謝を伝えるのも効果的です。

例:
「保護者の皆様のご協力のおかげで、子どもたちは充実した学校生活を送ることができています」
「先日の校外学習では、多くの保護者の方々にご協力いただき、安全かつ充実した活動を行うことができました」

連絡事項や今後の予定

学校行事や保護者会など、今後の予定を伝えるのも学級通信の重要な役割の一つです。持ち物や準備する物などの連絡事項も忘れずに記載しましょう。

このとき、予定だけを伝えるのではなく、出欠の申し込みの有無や資料の配布時期まで載せておくのがおすすめです。保護者にとってより便利でわかりやすい内容となるでしょう。

例:6月15日(土)に個人面談を実施いたします。面談時間の希望調査を〇月〇日までにご提出ください。時間割は〇月〇日に配布予定です。

保護者の方に「読みたい」と思ってもらえるような内容を考える必要もありますね

季節ごとの例文集

各季節や学校行事に合わせた学級通信の例文を紹介します。以下の例文を参考にしつつ、各クラスや児童・生徒たちの具体的な様子を盛り込んでみてください。

4月(新学期)

新学期の記事を書く際は、以下の2点を含めるようにしましょう。

1.担任の意気込みを伝える

  • 新年度に向けての熱意や決意を具体的に書く
  • 学級運営の方針やとくに力を入れたい取り組みについて触れる

2.子どもたちへの願いを込めた文章を載せる

  • 児童の成長や活躍に対する期待を伝える
  • 学習面、生活面、人間関係などそれぞれの視点を盛り込む

例:
桜の花びらが舞う4月、新しい学年の幕開けです。私たち教職員一同、新たな出会いと成長の機会に胸を躍らせています。
一人ひとりの個性を大切にし、互いに認め合い高め合えるクラス作りを目指します。子どもたちの可能性を最大限に引き出せるよう、全力でサポートしていきます。新しい環境に慣れるまでは不安も多いかと思いますが、少しずつ前進していけるよう見守っていただけますと幸いです。保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

7月(夏休み前)

7月の記事を書く際は、以下の2点を重視して作成しましょう。

1.上半期の子どもたちの成長や頑張りを具体的に伝える

  • クラス全体や個々の児童の成長を具体的なエピソードや成果と共に紹介する
  • 学習面、生活面、行事での活躍など、さまざまな側面から成長を伝える

2.夏休みの過ごし方について触れる

  • 休暇中の生活リズムや自主学習の大切さについて伝える
  • 家族との時間や地域活動への参加など、学校外での経験の大切さを伝える

例:
1学期が終わりを迎えようとしています。●組のみなさんは、学習面でも生活面でも大きく成長しています。

たとえば、漢字検定に挑戦する児童が増え、クラスの半数以上が級を取得しました。また、総合的な学習の時間では地域の歴史について調べ学習を行い、協力して素晴らしい発表を行えました。

夏休みは、適度な休養と自主的な学習を心がけ、有意義な時間を過ごしてほしいと思います。規則正しい生活リズムを保ちつつ、自主学習ノートを活用して苦手科目の克服に取り組んでください。また、家族で過ごす時間を大切にし、地域の行事にも参加するなど、さまざまな経験を積んでほしいと思います。9月に元気な姿のお子さんたちに再会できることを楽しみにしています。

9月(夏休み明け)

9月、夏休み明けの記事を書く際には以下の2点に気をつけてみてください。

1.夏休みの思い出に触れる

  • 児童たちの夏休みの様子や経験を取り上げる
  • 自由研究、家族旅行、地域行事への参加など、具体的な活動例をあげる
  • 夏休み中の成長や新しい発見にも触れる

2.残りの学校生活に向けての展望を示す

  • 2学期以降の学習や行事について触れる
  • 夏休みの経験を学校生活にどう活かせるかを伝える
  • 児童たちへの期待や励ましの言葉を盛り込む

例:
夏休みは、家族との時間や自由研究など、それぞれに充実した日々を過ごしたことと思います。海や山での自然体験、お祭りへの参加、読書や工作など、さまざまな経験を通じて新しい発見や成長があったことでしょう。

この経験を活かしさらに力をのばしていけるよう、学校もサポートしていきます。2学期は運動会や文化祭など楽しい行事がたくさんあります。夏休みに培った体力や協調性を発揮し、クラスのみんなで力を合わせて取り組めるよう指導していきます。残りの学校生活も充実したものになるよう、一緒に頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

12月(冬休み前)

12月の冬休み前の記事を書く際のポイントは、以下の2点です。

1.1年の一人ひとりの頑張りを褒める

  • 児童それぞれの成長や達成を具体的に取り上げる
  • 学習面、生活面、行事での活躍などに触れる
  • クラス全体としての成長や変化を伝える

2.冬休みの過ごし方について触れる

  • 休暇中の過ごし方における注意点を伝える
  • 家族との時間の大切さや、新年に向けての目標設定を勧める
  • 冬季特有の注意点(健康管理や安全面、金銭の管理)にも触れておく

例:
1年間を通して、お子様は多くのことを学び、大きく成長しました。学習面では、基礎的な知識やスキルの定着が見られ、自ら課題を見つけ解決しようとする姿勢も育ってきました。生活面では、クラスの一員としての自覚が深まり、互いに助け合う場面が増えています。一人ひとりの成長を心から喜び、誇りに思います。

冬休みは、家族との時間を大切にしながら、新しい年に向けての目標を立ててみてください。規則正しい生活リズムを保ちつつ、読書や復習など自主的な学習ができるよう、ご家庭でもサポートをお願いします。また、お正月の伝統行事を体験したり、冬ならではの自然に触れたりするのもお勧めです。寒さが厳しくなりますので、保護者の皆さまもお子さんたちも、健康管理にも十分気をつけてください。

新年、お子さんたちが成長した姿に会えることを楽しみにしています。

2月(学年末)

学年末の記事を書く際は、以下の2点を重視してみてください。

1.1年を振り返り、子どもたちの成長に触れる

  • クラス全体や個々の児童の1年間の成長を具体的に振り返ります。
  • 学習面、生活面、行事での活躍など、さまざまな側面から成長を評価します。困難を乗り越えた経験や、協力して達成した目標なども取り上げるとよいでしょう。

2.進級・卒業に向けての期待と願いを込める

  • 新しい学年や環境への期待を表現します。
  • 児童たちへの願いや励ましの言葉を盛り込みます。
  • 残りの学校生活を大切に過ごすことの重要性を伝えましょう。

例:
1年間●組の子どもたちと共に歩んだ日々は、かけがえのない宝物です。4月に比べると、みんな大きく成長しました。学習面では、自ら課題を見つけ解決する力が身につき、生活面では、お互いを思いやる心が育ったと感じています。運動会では全員で力を合わせて素晴らしい演技を披露し、学習発表会では一人ひとりが個性を輝かせることができました。

一人ひとりが自分らしく成長し、新しいステージへ旅立つ姿を心から楽しみにしています。新しい学年では、今年身につけた力をのばし、新たな挑戦をしてほしいと思います。

進級までの残りの日々も、共に全力で駆け抜けていきますので、よろしくお願いいたします。一日一日を大切に過ごし、悔いのない学年の締めくくりにしていければと思います。

例文も活用しながら、自分のクラスらしい学級通信を作成してみてくださいね。

学級通信を通して保護者との信頼関係を築こう

この記事では、効果的な学級通信のあいさつの書き方や内容のポイント、そして季節ごとの例文を紹介しました。

学級通信は子どもたちの成長を共有し、学校と家庭の連携を深める役割を果たします。今回ご紹介した内容を参考に、保護者との信頼関係を築けるような学級通信を作ってみてください!

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