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公開日:2024年05月21日  
更新日:2024年05月20日

塾講師にはコツがある!?教え方や生徒対応の基本を押さえてレベルアップしよう

塾講師になったばかりの時期や、これから働き始めるときには、さまざまな不安がありますよね。「生徒の反応が鈍い…」「上手に教える自信がない…」「信頼されているかな…」特に教えることの難しさに直面して、悩むこともあることでしょう。

この記事では、そんな悩みを解決するヒントをご紹介します。記事の主な内容は、以下のとおりです。

  • 教え方の質を向上させるコツ15選(話し方編10選+準備編5選)
  • 教え方が下手だと思われてしまう例8選
  • 信頼されるコミュニケーションのコツ8選

塾講師として活躍し、今よりレベルアップしたいと思う方は、ぜひ最後までお読みください。コツを掴んで、生徒から信頼される教師になりましょう。

教え方の質を向上させるコツ10選【話し方編】

上手に教えられるか否かは、話し方で決まるといっても過言ではありません。生徒が説明を理解するために、聴覚は大いに影響します。ここでは【話し方編】として、10のコツをお伝えします。

1.生徒の理解度にあった言葉を選ぶ

説明に使う言葉は、生徒の目線に立って選びましょう。生徒の理解度に合わない難しい言葉を使うと、その言葉自体に気を取られたり、そこで思考が止まってしまったりして、肝心要の授業内容が理解できなくなってしまう危険性があります。生徒の学年や理解度にあった言葉で説明することで、難しい内容も理解しやすくなります。

たとえば「水が高いところから低いところに流れるのは、普遍的な事実だよね」という説明をしたときに、「普遍的」という言葉が理解できずに、内容自体を難しいと感じてしまう生徒がいるかもしれません。簡単なことを説明していたとしても、言葉が難しいために理解の妨げになってしまうことがあります。

この場合は「普遍的な事実」を「いつでも・どこでも変わらない事実」と言い換えるのもいいでしょう。生徒にとって身近でない言葉や難しい言葉はなるべく使わず、かみ砕いて別の表現や簡単な言葉に変えたりしてわかりやすく伝えられるように工夫しましょう。

2.はっきりと発声する

話すときは、ハキハキと大きな声で話すことを意識しましょう。先生の声が聞き取りにくいと、生徒はいちいち「今、何と言ったんだろう」と推測しなければならず、学習意欲が失せてしまう要因になりかねません。

大きな声で説明したほうが授業に活気が出て、生徒の集中力を持続させやすいですが、ただ大きければOKという訳でもありません。目の前の生徒に「伝える」ことを優先して、必要十分なボリュームで発声しましょう。

日ごろからハキハキ話すことを意識することで、滑舌の悪さの改善にもつながりますよ!

3.短い文で話す

説明は、できるだけ短い文で生徒の理解度を確認しながら話すようにしましょう。ツラツラと一息に話し続けてしまうと、生徒は聞いているだけの受け身の授業になってしまいます。以下の2つの例をご覧ください。

【例1】
関係代名詞の主格の文では、修飾する文の先頭に「who」や「which」を使うけれど、修飾したい代名詞が「the dog」の場合には、その後には、「who」と「which」のどっちを置けばいいと思う?

【例2】
関係代名詞の主格では、修飾する文の頭に「who」や「which」を使うよね。(2,3拍空ける)
もし修飾したい言葉が「the dog」だったら?(2,3拍空ける)
その後ろには「who」と「which」のどっちを置けばいいだろう?

【例1】のように一文に大量の情報を込めるより、【例2】のように二、三文に分けて、文と文のあいだに間を設けることで聞き手の負担が減りますよね。簡単な問いかけや確認を繰り返すことで、生徒が自分の理解度を意識しながら説明を聞けるようになり、より良い学習へつながるのではないでしょうか。

4.身近な例え話を入れる

想像しづらいことを教えるときには、生徒にとって身近なものに例えることでイメージがつき、理解しやすくなります。

たとえば「モアイ像」の大きさや重さを説明するときに、数字を用いれば「高さ20mで、重さ80トン」と説明するよりも、身近な物で例えて「高さは6階建ての建物と同じくらいで、重さは少なくとも乗用車40台分」と伝えたほうが、よりイメージしやすくなるでしょう。

教えるのが上手な人は、得てして例え話も上手なものです!あらゆる教科で活用できます。

5.身振り・手振りを交えて話す

話しながら身振りや手振りを交えることも、生徒の理解の助けになります。大事なことを強調したり、説明に視覚的なイメージを付けたりできるからですね。

たとえば、ものの大きさを説明するときに、円を描くように腕を広げて「大きな」と表現したり、人差し指と親指を近づけて「小さな」と表現したりすると、よりイメージが伝わりやすくなりますよね。

6.話のテンポやトーンを変える

話のテンポやトーンに変化を加えるのも、生徒の注意を引くコツです。たとえば問題文の読み方1つとっても、印象が変わります。

【問題文を読み上げるときの例】
下線部①「そのこと」とありますが、この内容を表す部分を、本文中から抜き出しなさい。ただし、解答欄の言葉に続くように終わりの部分を適切に活用すること。

後半の「ただし」以降に差し掛かったときに、あえて読むテンポを下げて声のトーンを上げれば、その部分を強調できます。テキストや板書の説明を読み合わせるシーンでも、使えるコツです。

7.大事なポイントは復唱させる

授業のなかで、最も伝えたいことや覚えてほしいことは、復唱させてみましょう。情報をインプットするだけでなくアウトプットすることで、生徒の記憶に定着させやすくなります。

たとえば復唱を対話的に行えば、生徒が楽しんで参加できますよ。具体的なやりとりの例は、以下のとおりです。

先生:「用言と言えば?」
生徒:「動詞・形容詞・形容動詞!」
先生:「体言と言えば?」
生徒:「名詞!」
先生:「じゃあ、体言じゃなくて用言は?」
生徒:「動詞・形容詞・形容動詞!」

しつこいくらいに復唱したことは、生徒との間の「共通認識」となります。記憶に植え付けられれば、次の授業で復習するシーンでも効果を発揮します。

8.生徒の目を見て話す

授業中に生徒の目を見て話すことも、伝達のコツです。話している相手と目を合わせることには、説明に説得力を持たせ、相手の集中力を維持させる効果があります。

目の前にいる人が「自分の目を見て説明している」のがわかれば、真剣さが伝わって、こちらも熱心に話を聞こうと思いますよね。逆にまったく目が合わないと、自分も真剣に授業を受ける必要がないと感じさせてしまうかもしれません。

一対多数の集団授業ではなかなか難しく感じるかもしれませんが、特に集中力の切れていそうな生徒や、ちょうど問題をあてた生徒に対して実践してみてはいかがでしょうか。

アイコンタクトは、1回につき1秒でもOK!

9.質問しやすい空気感を作る

授業中に生まれた疑問は、極力その時間内で解消しましょう。「わからないまま進んでしまった」ということがなくなり、生徒はわかりやすい授業だったと受け取ります。

説明が落ち着いたところで「何か質問がある人?」と質問してよい時間を作ると良いでしょう。しかし引っ込み思案な生徒には、手を挙げて質問するハードルが高いかもしれません。過去の生徒の質問例を1〜2個伝えてあげることで、生徒に「そんなレベルの質問でいいのか」と安心感を与えてあげましょう。

時間内での対応が難しいときは、別の時間で質問を受け付ける機会をとる旨を伝えて授業を終えましょう。

10.堂々と話す

生徒の前では、自信を持って説明をしましょう。先生が自信なさげでオドオドしていると、生徒も不安になります。決して間違っていないのに、先生を信用できなくなってしまいます。 自信を持って話すことに慣れていない人は、まず「〜だ・〜である」と、はっきり言い切る話し方をしたり、笑顔で話したりすることに慣れましょう。語尾や表情を変えるだけで、聞き手の印象は変わります。

生徒にとっては、1年目だろうが20年目だろうが先生であることに変わりはありません。プロ意識を持って、自信マンマンに話すためには授業準備も大切です!

教え方の質を向上させるコツ5選【準備編】

教え方の質を向上させるためには、授業の場での話し方だけでなく、事前の準備も重要です。ここでは、上手に教えるための準備のコツを5つ解説しましょう。

1.授業のポイントを絞る

一回の授業のなかで「覚えること」や「理解すべきこと」を絞ることでよりわかりやすい授業をすることができます。

教えたこと全部を習得してくれるのが理想ではありますが、無理にすべてを身につけさせようとすると、結局なにも身につかない場合も…。前述した話し方の違いで、今日の一番のポイントを強調し、生徒の記憶に残るようにしましょう。

2.説明はコンパクトにまとめる

授業で取り扱う問題がだんだん難しくなるような場合は、一つひとつの説明をできるだけコンパクトにまとめることを意識しましょう。一気に説明をせずに、授業展開の中にいくつか「説明と実践」の流れを作ることで、どの生徒にとっても理解が追いつきやすくなります。 仮に「一次関数のグラフから式を求める問題」に初めて取り組むとしましょう。以下のステップ1・2の問題を教えるとき、「直線の式」を求める同ジャンルの問題といえども、各問題では求められる知識やスキルが異なります。

【ステップ1】傾きと切片が整数であるパターン

● 傾きや切片がわかる
● 式から傾きや切片を読み取れる
● グラフから傾きや切片を読み取れる
● 読み取った傾きや切片を代入して式を求められる

【ステップ2】傾きと切片が整数でないパターン

● グラフのX座標・Y座標が整数である2点が見つけられる
● 2点をy=ax+bに代入して連立方程式が作れる
● 連立方程式を解いて傾きを求められる
● 求めた傾きと2点の片方を代入して切片を求められる
● 求めた傾きと切片を代入して式を求められる

ステップ1と2を解くのに必要な知識やスキルには、少しレベル差がありますよね。数学が得意な先生ほど「これくらいはクリアできるだろう…」と、生徒に期待してしまいがちです。しかし一気に説明しすぎると、数学が苦手な生徒にとってはハードルが高すぎてしまうこともあります。

説明をコンパクトに行う意識を持ち、いくつかの「説明と実践」を繰り返す授業展開を作ることで、どの生徒にもわかりやすい授業になるでしょう。生徒やクラスのレベルに応じて、説明のまとまりをもっと細かくしたり、逆に大きめにすることで生徒にわかりやすく、かつ退屈させない授業展開ができます。その感覚は、経験を積みながら養いましょう。

3.教材を使いこなす

塾講師は、授業で使用する教材をしっかり使いこなすことが大事です。うまく教材を活用するために、準備で以下のポイントをチェックしましょう。

  • どのページを使うのか
  • どの問題を使うのか
  • どの問題から解かせるのか
  • どの問題は解かせないのか

効率よく上記のポイントを押さえるために、教材がどのような構成になっているかを把握しましょう。問題集などの多くは、基本的な問題と応用問題がわかれていたり、それとわかる印がついていたりします。教材のはじめに載っている「本書の構成」が授業準備時間の短縮につながる場合もありますよ。生徒がつまずきやすいポイントに気がつくために、実際に問題を解いてみることも大切です。

実際の授業では、こちらの想定より早く問題を解き終わる生徒もいます。意欲の高い生徒が退屈しないよう、予備の問題やワンランク上の問題が教材のどこに載っているかも把握しておきましょう!

4.授業の練習をする

経験を積んで慣れるまでは、授業の練習をしてから本番に臨みましょう。

授業の内容や展開が固まったら、実際の授業を想定して、声に出して話してみてください。最終的には授業の初めから最後まで、止まることなく話せるようになるまで練習するのが理想です。初めから実際の授業と同じように進めるのは難しいと感じた場合は、以下の方法を試してみてください。

  • 板書のみ練習する
  • 説明のみ練習する
  • 問題や単元ごとにパート分けして練習する

実際の授業のように、生徒に問いかけたり身振り手振りを交えて練習することで、考えていた授業計画の弱点が見つかります。それらを反映して、授業をブラッシュアップしていきましょう。

可能であれば上司や先輩に授業練習を見てもらって、アドバイスをもらいましょう。

5.試験問題を熟知する

よい授業を組み立てるためには、授業の先にある「定期テスト」や「入試問題」を知ることも重要。重点的に指導するべきことを授業に反映すれば、生徒の学力を効率よく高めることができますね。

入試問題は、過去3年分を解けば、およその傾向やレベルが掴めるでしょう。定期テストは、生徒が使用する教材や試験範囲から推測することもできますが、可能であれば生徒に過去問を見せてもらいましょう。テスト対策が、かなり具体的になるはずです。

よく出題される単元や解答に必要な力を、自分の言葉で言語化できるレベルまで分析しましょう。生徒に話せるようになると、自信を持って指導できますよ。

教え方が下手だと思われてしまう例8選

生徒から「教えるのが下手だな…」と思われるのは、塾講師として致命的…。塾講師が教える場面で「避けるべき行動」をしっかりチェックしましょう。

1.テキストの説明を読み上げるだけ

もしも授業中の説明が、テキストを読むだけになってしまったら要注意です。工夫や熱意のない姿勢は、生徒にも伝わるからです。

生徒のなかには、テキストの説明を読んでもわからないから塾に来る生徒もいます。その塾での授業がテキストの読み上げだけだと、塾に来て授業を受ける意味がなくなりますよね。

2.授業が一方通行である

話が一方通行になっていないかもチェックしてみてください。ずっと話を聞いているだけでは、生徒は退屈しますし、学習効果も高められません。

授業中は積極的に問いかけて、生徒に考えさせる時間を作りましょう。指示をして作業をさせたり、生徒同士で話し合いをさせたりするのも有効です。生徒にアウトプットの機会を与えることで、学習の効果を高められます。

授業は生徒との「対話」で作りあげましょう。主人公は、あくまで生徒です!

3.言葉遣いや表情が怖い

先生の言葉遣いや表情が怖いと、生徒にとって授業が「受けたくないもの」になってしまうでしょう。ビクビクしている状況では、本来の力も発揮できなくなります。

生徒の前に立つ人間として、言葉遣いには注意しましょう。表情の明るさも大事です。

4.雑談が多すぎる

雑談は生徒とのコミュニケーションを円滑にし、生徒のモチベーションを上げるのに役立つシーンもあります。しかし雑談が多くなりすぎて、授業の終了時刻が遅れたり、重要な説明に割く時間が少なくなってしまっては本末転倒です。

5.生徒のつまずきポイントを考慮していない

生徒が理解しにくいポイントをサッと素通りしてしまっていると、教えるのが下手だと思われてしまうかもしれません。「覚えにくいこと」や「解きにくい問題」を、わかりやすく教えてこその塾講師ですね。

どの授業にも生徒が疑問に思う点が、いくつかあります。経験を積むことで、それに気がつけるようになりますが、最初は授業準備が肝心です。先生自身が得意な教科ほど、生徒の「つまずきポイント」を素通りしがちなので、より丁寧な準備を心がけてください。

6.生徒のレベルに授業内容を合わせられない

生徒のレベルに合わせた指導ができていないと、この先生は「授業が下手かも」と思われがちです。

ハイレベルな生徒やクラスに対して、基礎に時間を割きすぎていれば、生徒が退屈してしまうでしょう。逆に勉強が苦手な生徒やクラスに対して、レベルの合わない問題を出せば、早々に諦めてしまう生徒もいます。

授業で取り扱うページや問題をよく検討して、生徒のレベルに合わせた授業内容にしましょう。

7.板書が汚い・生徒が写しづらい

板書の字がわかりにくかったり、板書を写す時間を十分に確保されていなかったりする授業は、受けづらいですよね。視覚的な要素は「わかりやすさ」に直結するので、きちんと意識するようにしましょう。

字は得意・不得意があると思いますが、苦手であってもできるだけ丁寧に書くことが大事です。生徒の様子を見ながら、板書を写す時間を確保してあげましょう。

8.生徒の反応を見ない

生徒の反応を見ずに、授業を進めてしまっている場合は要注意です。生徒の理解度と授業のスピード感があっていないと、生徒が授業についていけなくなってしまいます。

黒板やホワイトボードを使う場合も、説明する時には全員の顔が上がっている状況が理想です。テキストを使って説明をするなら、しっかりどのページのどの部分かを全員が把握できているか確認しながら進めるのがいいでしょう。

1度の説明でうまく伝わらないことは、多々あります。生徒の反応をよく見て、理解が及んでいないと感じたときには、言葉や例え、話すスピードを変えてもう一度説明するなど、臨機応変に対応していきましょう。

生徒の理解度を察知しにくいときは、はっきりと「ここまでOK?」と聞いたり、手を挙げさせたりするのもアリですよ!

信頼されるためのコミュニケーションのコツ8選

指導を円滑に行うためには、生徒との信頼関係の構築も大切です。ここでは、塾講師が生徒から信頼を得るためのコミュニケーションのコツを8つ紹介します。

1.小さなやり取りを大事にする

生徒との信頼関係を築くためにはまず、コミュニケーションの機会を増やしましょう。ほんの短い会話でもかまいません。コミュニケーションの回数が増えることで、生徒は先生に対して好印象を持ちやすくなるのです。

これは心理学で単純接触効果と呼ばれ、何度も見たり聞いたりしたものに対して、好感を持ちやすくなるのです。授業以外の時間にも声をかけるなど、生徒との小さなやり取りも大切にしましょう。

生徒が塾に来たら、あいさつを交わすことから始めてみてはいかがでしょうか。

2.細かな頑張りでも生徒を褒める

生徒の頑張りを褒めることは、良好な関係を作るために大事なことです。自分を肯定してくれる人を、悪くは思いませんよね。

人は褒められると、ドーパミンという神経伝達物質が放出されて幸せな気持ちになります。さらに「ミラーリング効果」と呼ばれる、好意を示してくれた人に好意を返したくなるという習性によって、褒めてくれた相手に好感を持つようになります。また褒めた人も、オキシトシンという幸せを感じさせる物質が分泌されるんですよ。

3.どの生徒にも平等に接する

生徒との関わりのなかでは、どの生徒にも平等であることを大切にしましょう。指導の基準や態度が人によって変わる先生は、信頼されませんよね。

塾では次のようなシーンが起こりがち。悪意なく差をつけているケースもあるので、注意が必要です。

  • いつも確認テストが満点のAくん
  • いつも確認テストが0点のBくん

上記の例のような2人がいたとして、AくんもBくんも同じテストで満点を取ったとしましょう。このとき、先生はBくんの満点をついつい大きく喜びがちです。

満点の価値は同じなので、Bくんのほうが大きく評価されるのは不公平ですよね。Aくんの継続力も、同様に褒めるべきです。

4.感情的に叱りつけない

塾講師も人間なので、生徒のウソや心無い発言に怒ったり、傷ついたりすることもあるでしょう。しかし感情的になると、口調が荒くなったり態度に出てしまうリスクが高まります。指導が必要な場面では、どんなときも冷静であることが大事です。

感情的に「怒る」のはダメ。指導するときは、理由も伝えよう!

5.誤りは早く訂正する

塾講師も、授業中に間違えることがあるでしょう。十分に気をつけていると思いますが、ミスは誰にでもあります。

間違いが発覚したら、できるだけ早く訂正しましょう。場合によっては、授業後にミスが発覚する可能性もあります。その際は、迅速に訂正し、誠意ある対応をしましょう。

6.成績の変化にすぐ反応する

塾講師は、生徒の成績の変化に対して必ずリアクションを起こしましょう。先生が自分の成績に関心を持って親身に対応してくれたら、心強い存在ですよね。

たとえば成績が停滞していたり下がったりしているときには、以下のような対応ができます。

  • 一緒に答案を見て原因を分析する
  • やり直しを指示してフォローする
  • 次の目標を決めてペースメークする
  • 具体的な勉強メニューを決める
  • 具体的な勉強方法を教える
  • 他の講師と状況を共有し協力する
  • 保護者に状況を説明して対策を伝える

成績が停滞・下降している場合の「フォロー」だけでなく、上昇している生徒への「褒め」も大事です。生徒の表情や反応を見ながら、その生徒にあった声かけを行って、より親身に対応しましょう。

成績へのリアクションは、スピード命ですよ!

7.やる気の変化に気がつく

塾講師は、生徒のやる気の変化に敏感になってください。思春期の生徒の心は、大人が思っている以上に浮き沈みしやすいものです。生徒と接するときには、以下の様子からやる気の変化が感じられますよ。

  • あいさつの声
  • 登校時の表情
  • 髪型
  • 服装
  • 宿題の状況
  • 授業中の姿勢
  • 塾での過ごし方

言葉以外のことからも、いつもと違う生徒の様子は読み取れます。気になったら、とにかく声をかけてみてください。話を聞いてみて「ただ部活で疲れていただけ」というケースもあれば、実は「塾をやめようと思っていた」なんてことがポロッと出てくることもあります。

気になるモヤモヤを放置するのは危険かも!生徒のサインを見逃すべからず。

8.教室全体の雰囲気を常によい状態に保つ

授業やホームルームで発言を促していないのに話してしまったり、自分の番ではないのに答えを言ったりする生徒がいると、他の生徒が迷惑に思うこともあるでしょう。それを塾講師が放置してしまうと、クラスの統制が取れなくなるだけでなく、塾の悪評につながる可能性もあります。

生徒が安心して学べる環境を作るのは、塾講師の大事な仕事の一つです。人に優しい性格の先生でもときには厳しく接し、教室全体の雰囲気をよい状態に保つよう努めましょう。

塾講師として活躍するコツを掴もう!

塾講師として活躍するために最も大事なスキルは、勉強をわかりやすく教えること。知識も大切ですが、話し方や準備のスキルを高めて着実に授業力を磨きましょう。

また塾講師は信頼を得ることで、勉強を通じて生徒の心の成長にも寄与できます。生徒の能力を最大限に引き出すために、よいコミュニケーションは欠かせません。記事で紹介したコツを参考にして、これからの授業や生徒対応にぜひ活かしてくださいね!

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